大谷翔平の“肩ポンポン”に敵軍右腕が大感激「驚いた」 米球界に広がる交友関係

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

オリオールズ・テイトとは1994年生まれの同世代で自主トレ仲間

 一体どんな繋がりがあるのか不思議だった。23日(日本時間24日)のエンゼルス・オリオールズ戦前。大谷翔平投手は三塁後方でのウォーミングアップを中断して左翼後方のブルペンへ走った。「ハロー」。肩をポンポンと叩いたのは、オリオールズの救援右腕ディロン・テイトだった。久々の再会に抱き合う2人。和やかな空気が流れた。

 1994年生まれの同世代で、同じ事務所「CAAスポーツ」に所属。2019年にオリオールズでメジャーデビューしたテイトとチームメートになったことはないが、オフにシアトル、アリゾナにある野球施設「ドライブライン」で自主トレをする間柄だ。「オフに(実戦練習の)ライブBPで対戦するにあたって少し会話するようになったんだ。『あの球はどう思った?』『プレート上のどこら辺だった?』と聞いていた」とテイトは明かす。

 会話はもちろん英語だ。テイトの親戚が子どもたちのための基金を設立し、右腕は大谷に「基金のために何かサインをもらえないか?」と頼んでいたのだという。約束を取り付けた右腕は、大谷の人間性に頭を下げた。

「エクセレントな人間だ。会った人みんなから尊敬されている。私が感心しているのはそこだね。誰とでも分け隔てなく接しているんだ」

 オリオールズはア・リーグ東地区所属。西地区のエンゼルスとは今季7試合しか対戦しない。23日(同24日)の直接対決は四球だった。「かなりパワーがあるから、その点は意識していた。注意しないといけないことだから。アウトにとれると思った球を投げたけど、いい選球眼をしていた」と振り返った。続けて、こう語った。「挨拶しにきてくれただけでクールな瞬間だったよ。予想していなかったから驚いた。会えて良かったよ」。なかなか会うことはできなくても、良い友人となっているようだ。

【写真】エンゼルス・大谷翔平とオリオールズ・テイトが談笑する画像

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