鷹・東浜巨、昨季との違いはどこに? トップタイ3勝目に繋がった“思考の変化”

ソフトバンク・東浜巨【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・東浜巨【写真:藤浦一都】

4日のオリックス戦で7回1失点と好投した東浜

■ソフトバンク 2ー1 オリックス(4日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは4日、本拠地・PayPayドームでオリックスと戦い、2-1で競り勝った。柳田悠岐外野手が勝ち越しソロを含む2打点をマークすると、先発の東浜巨投手が7回4安打1失点と力投。右腕はハーラートップに並ぶ3勝目をマークした。

 初回1死からバレラに右前安打を許したものの、無失点で切り抜けた東浜。柳田の適時二塁打で1点を先制してもらった直後の2回、中川に三塁打を許すと、続く頓宮の犠飛ですぐに同点に追いつかれた。「序盤ちょっと何て言うんすかね、制御しきれてなかった」と立ち上がりは不安定だったものの、3回以降、徐々に状態を取り戻し、7回を1失点、93球で投げ抜いた。

「自分の中でこのまま投げても埒あかないし、良い方向に向かないなというふうに思ったので、もう3回からはテンポと、ストライクをどんどん投げていこう、大胆に攻めて、割り切っていけたのが良かった」。7回を投げ終えた直後の攻撃で柳田が勝ち越しのソロホームランを放ち、東浜は白星の権利を掴んだ。まだ93球だったため、8回も投げる準備を進めていたが、味方が1点のリードを奪ったため、ここで御役御免に。8回は又吉、9回はモイネロと勝利の方程式がリードを守り抜いて3勝目を手にした。

 今季5試合目の登板で早くも3勝目を挙げた東浜。2017年に16勝で最多勝をマークして以降、故障などもあって2桁勝利はなく、2020年の9勝が最も多い勝ち星だった。昨季は右肩の不調もあって出遅れ、結果的に14試合で4勝4敗、防御率3.70。今季は復活を期して臨んだシーズンだった。

「打たれてもいいので、ゾーンで勝負しようっていうところは考えてやってます」