鷹・東浜巨、ノーノー達成会見全文 ノーノーを意識した瞬間、甲斐への感謝

エンゼルス・デトマーズのノーノーを偶然見ていた

――先制してくれました。
「そこから乗っていけましたし、立ち上がり難しいっていうところで、そこから入っていけたので、いい流れで投げることができた。先制点取ってくれて感謝しています」

――ジャンプしてキャッチした場面もあった。
「自然と体が反応した。捕れなくてもセカンドが捕っていると思う」

――ツーアウトになって意識した。
「最後ちょっと三振を狙いに行こうかなと色気を出したんですけど、それでよくないと思って、自分のボールを投げようと思いましたね」

――最後の打球はどう見ていた?
「捕れると思っていたら、捕れなくて『やっちゃった』と思って。後ろ見たら、思ったより三森が前にいて、アウトになってくれよ、と思いながら。なかなかソワソワすることないんですけど、あのシーンはソワソワしました」

――チームメートからの言葉は。
「おめでとうとか、やりましたねとか。僕としてはやっちゃったって感じ。何がなんだか分からなかったです」

――ウイニングボールは?
「いつもウイニングボールは人にあげるんですけど、今日のボールは日付とサインを入れて家に飾りたいと思います」

――エンゼルスでもノーノーがありました。
「試合前にウエートルームでみんなで見ていて、確か5回で50球くらい。『お前もこういう投球しろよ』と色んな人に言われていて。全然意識はしてなかったけど、偶然ですね」

――次回以降に向けて。
「今日は今日で終わったことなので、ここから次の登板に向けて調整していかないといけない。次も西武戦、このまま行けば対戦するので今回のピッチングを次に生かしていかないと行けないと思いますし、それも踏まえて準備していかないといけない」

――ファンの声援は。
「1球1球、歓声、拍手、どよめき、その反応で僕らも楽しみながらやらせてもらっている。本当に久しぶりに、今までに味わったことのないような興奮、高揚感をもって投げることができた。ファンの皆さんのおかげです」

――次は故郷の沖縄です。
「毎年沖縄での試合は組まれていて、このままいけば投げさせてもらえる。ローテに入ってるので。沖縄は野球熱も高いし、沖縄出身のプロ野球選手もも多いですし、僕らが小さいときはキャンプしかなかった。公式戦を見られる環境はありがたい。そういう中で試合ができる、投げさせてもらえるのは楽しみにしている。次もいいピッチング、いい勝負できるようにしたいと思います」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)