初の2軍戦登板で2回零封4奪三振 鷹ドラ3木村大成、異例の早期デビューで得た収穫

ウエスタン・リーグの広島戦で初の公式戦登板を果たしたソフトバンク・木村大成【写真:上杉あずさ】
ウエスタン・リーグの広島戦で初の公式戦登板を果たしたソフトバンク・木村大成【写真:上杉あずさ】

高卒ルーキーはじっくりと3軍で育成されることが多い中で、異例の早期2軍登板

 ソフトバンクのドラフト3位ルーキー木村大成投手が11日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの広島戦で初の公式戦登板を果たした。3点ビハインドの4回から2番手でマウンドに上がると、2回を投げて1安打無失点。四死球はなく、4つの三振を奪った。

 先頭の三好はチェンジアップで空振り三振。前川に安打を許すも、この日本塁打を放っていた宇草もチェンジアップで空振り三振に仕留めた。2イニング目となった5回は力のある真っ直ぐで2つの空振り三振を奪った。球場のスピードガン表示で最速147キロをマークした。

 木村は北海高(北海道)からドラフト3位で入団した期待の新人。最速150キロの球威のあるストレートとキレのあるスライダーを武器とし、高い三振奪取率が魅力の左腕だ。高校時代はエースとしてチームを春夏連続の甲子園出場に導き、マウンド度胸も堂々としたものだ。

 高卒1年目の5月という早い段階での公式戦デビュー。高卒ルーキーはじっくりと3軍で育成されることが多い中で、異例とも言える早期の2軍出場に「まさかこんなに早く2軍に参加させてもらえるとは思わなかった。期待されているということだと思うので、期待に応えられるよう全力で投げようと思いました」と木村は語る。ただ、緊張はなかったという。

ホロ苦かった3軍戦初登板で変わった練習に取り組む姿勢