鷹の佐藤琢磨は15イニング連続無失点中 ファームで光る育成ルーキー左腕の課題

17日の定期交流戦に先発し、5回1安打無失点に抑えたソフトバンク・佐藤琢磨【写真:上杉あずさ】
17日の定期交流戦に先発し、5回1安打無失点に抑えたソフトバンク・佐藤琢磨【写真:上杉あずさ】

17日の高知との交流戦に先発し、5回1安打無失点と好投

 ソフトバンクの育成ルーキー佐藤琢磨投手が好投を続けている。17日にタマスタ筑後で行われた四国IL高知と3軍の定期交流戦に先発し、5回1安打無失点に抑えた。これで15イニング連続無失点。ここ5試合の防御率は0.43と、3軍戦とはいえ抜群の安定感を誇る。

 新潟県出身の佐藤琢は、地元の新潟青陵高から新潟医療福祉大を経て、昨秋の育成ドラフト13巡目でソフトバンクから指名を受けた左腕。打者に向かっていく強気な投げっぷりが魅力で、身体能力も高く、実戦を重ねていくことで大化けする可能性もあると期待されている。
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 大卒ということもあり、ルーキーの中では比較的、早い段階で実戦デビュー。17日の試合は初登板から9試合目のマウンドになった。4回までは1人の走者も許さずテンポの良い投球。5回は1つ四球を出したが、2つの三振を奪うなど力を込めてゼロを並べた。

「今日は良かったかな」と謙虚に喜んだものの、持てる力はまだまだ発揮できていない。現在の課題は下半身強化。実戦登板を重ねつつ、並行して、プロで戦っていける土台作りに取り組んでいるところだ。

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