「うまく甲斐がリードした」、デスパイネも称賛 鷹・藤本監督の試合後のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史【写真:藤浦一都】

「ポイントはもう本当にそこ」指揮官が挙げた勝因とは?

 ソフトバンクは9日、本拠地・PayPayドームで阪神と戦い、4-0で勝利した。先発のコリン・レイ投手は9回まで1人で投げ抜き、5安打完封勝利。今季初めて4番に入ったアルフレド・デスパイネ外野手がソロ本塁打を放つなど、打線のテコ入れも実って勝利した。これで2連勝。交流戦優勝の可能性を残し、10日からは首位のヤクルトと直接対決を戦う。

 試合後の藤本博史監督の一問一答は以下の通り。

――今日はある程度安心して試合を運べた。
「そうですね、レイがいい投球をしてくれたんで、ゆっくり見られました」

――4番に入ったデスパイネ選手が素晴らしい働き。
「4番に今年初めて入って、本当にいい活躍してくれたんで。こういう点の取り方を1年間続けてできれば、本当に楽なんですけどね。明日も4番でいきます」

――6番に下げたグラシアル選手もチャンスで打った。
「下げたというより、4番を打つのはウチのチームでは今のところデスパイネとグラシアルの2人しかいないので。今日、デスパイネをDHで使えるってことで、グラシアルをちょっと楽なところでと考えて6番にしただけ。また4番に戻ることもあると思いますから。その辺は状態を見て決めていきたいと思います」

――三森選手のヒットから得点というパターンもありました。
「三森も状態はずっとね。試合に出ながら、葛藤してるんですけど、今日1本出て気持ちがほっとしてるんじゃないかなと思います」

――レイ投手が完封勝利。
「本当、今日は素晴らしいピッチングでね、前半は低め低め、後半ちょっとボールが高めに来たんですけどね。そこでうまく甲斐がリードしてくれました」

――ポイントの佐藤選手、大山選手をしっかり抑えた。
「ポイントはもう本当にそこなんで。あの2人に打たれれば流れは阪神にいってしまうというところなんで、しっかりあの2人を抑えてくれたっていうところが大きかったんじゃないかなと思います」

――先発陣も最近はもう本当に試合をよく作ってくれている。
「先発はほとんどゲームを作ってくれてるんで。あとは打線の繋がりっていうところ。今日みたいに泥臭い1点でもっていう形をやっていけば、何とかゲームは勝てるんじゃないかなと思います」

――交流戦優勝の可能性を残して明日からヤクルト3連戦。
「もう3つ勝つつもりで戦っていきたいと思います

レイは100球超えても9回続投「本人が9回行きたいと」

(ペン囲み)
――デスパイネ選手が素晴らしい活躍。
「素晴らしいホームランを打ってくれましたね。今年、特にうちのチームはホームランが少ないから、ああいう1本というのはすごくベンチが盛り上がりますよね」

――状態は良かった。
「上がってきたときは、ちょうどビジターからだったと思う。なかなか守るところがないんで、DHがなかったら代打しかない。その代打でいい状態をキープしてくれて、こっちに来てDHで使って、こういう結果を出してくれてるのは本当に頼もしいですよ」

――レイ投手は8回で100球超えていた。
「本人が9回行きたいということなんでね、9回も津森を用意していた。津森、モイネロ、どちらかというところで、明日から3連戦あるし、4点差だったら津森で行こうかということで用意はしていた。本人が行きたいということで、じゃあいってくれと」

――中継ぎに入って何か変わったところは感じますか。
「あれは中継ぎに入ったというより、投げる機会がなかったから、間を空ける時に2軍で先発したらどうだっていう話をする中で、本人がそれだったら中継ぎに入れてくれないかと。本人からの希望ですからね。自分はそういう調整をできるということで、本人から中継ぎに入って、そこからずっといいですよね。ウチは先発7人いる。レイがこういうピッチングしてくれたら外せなくなってくるからね。そういうのもアリなのかなというところも考えていかないといけないですね」

「綺麗なタイムリーを打って得点もしたいけど、何とかボールに食らいつく姿勢も大事

――打線は繋がったような、繋がっていないようなところ。
「(初回も)三振だったら1点も入りませんからね。晃がああやって、何とかバットに当てる、バットに当てれば、ああいう1点が取れる。あれが僕の中では泥臭い1点だと思うんです。綺麗なタイムリーを打って得点もしたいけど、状態悪いけど、何とかボールに食らいつく、そういう姿勢も大事じゃないかなとは思います」

――打線の中で言うとグラシアル選手にもタイムリーが出た。
「狙いはそういうところ。今はどうしても、状態が上がってきていない選手のところにチャンスが回っていく。今日も中村晃のところとか、ジュリ(グラシアル)のところにチャンスが回っていきましたけど、その中で何とか食らいついていってくれているんじゃないかなと」

「柳田も状態は悪いですけど、最初の四球を取るとかね、本当にしんどい中で葛藤していると思いますよ。その中で出塁率は3割5分以上あるわけですからね。十分、四球は取れているし、チームには貢献してくれていると思う。あとは状態を上げるだけですね」

――グラシアルの全力疾走だったり、守備での好プレー、みんなが必死にやっている。
「あまりボーンヘッドというところがないんでね。もう本当に打ったら走るというところはしっかりできてると思います」

――次はヤクルトと直接対決。
「ウチはエースが投げるんでね。今日のレイのピッチングを刺激にいいピッチングしてくれると思います。あとは打線が小川から何とか点を取るっていうところでね。1点1点、今日みたいに取っていきましょう」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)