守護神・森の1軍復帰近い? 川島には「野次でも」 鷹・藤本監督の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

三森はベンチスタート、1軍復帰の柳町は即スタメン起用

■ソフトバンク ー 楽天(17日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは17日、本拠地・PayPayドームで、楽天とリーグ戦再開の初戦を戦う。藤本博史監督は、この日1軍に復帰した柳町達外野手のスタメン起用を明言。ファーム調整中の森唯斗投手の1軍昇格のメドについても語った。

 試合前の藤本監督の一問一答全文は以下の通り。

――田中将大の印象は。
「やっぱり1番いい時のマウンドでの躍動感がちょっとないような、おとなしくなったよね。コントロールを重視しているか、投球術の方でということなのか。年取ってそうやって考えていくだろうなあと思う。こっちはしっかりと打つだけです」

――三森選手、柳町選手が合流した。
「三森は今日は試合は出ないですよ。デッドボールで練習もしていないし、昨日も試合に出てないしね。2日間休んでるし。2日間休んで、一昨日2打席目でデッドボール当たってるでしょ。それから何もやってないのにいきなりはね。ちょっと様子見て、後から行くって感じかな」

――柳町選手は。
「(試合の)頭からいきます。昨日も試合出てるじゃないすか。一昨日DHで出て、昨日7イニング守ってるし。状態的にはそんな悪くない。ちょっと足の太ももの前だからね、その辺はちょっと気をつけながら、見ながら使っていこうかな。明日は左で正木を使えるし、その辺はいろいろ状態を見ながら考えていこうと思っています」

――楽天戦では西川にやられている。
「西川も状態良くないみたいだからね。ちょっと上がってきてるのかなあというのはあるけど、ここは左バッターが多いんでね。特に浅村の前にランナーをためないこと。今日このチームで言うなら島内、浅村というところを警戒選手としてバッテリーで攻めていってもらったらいいんじゃないかなと」

――勝負強い川島選手もいる。
「ああ、慶三! 打たさんよ、慶三には絶対。絶対に打たさないよ。やっぱり雰囲気を盛り上げるタイプのバッターだから、逆に雰囲気を盛り上げられないようにしたら、盛り上がらんからね。盛り上げられないようにやればいいわけやから。それは何とかね。野次でも飛ばしますか」

森は「真っ直ぐで空振り取れるようになったらOKじゃないですか」

――2軍戦で森投手が連投を始めた。
「森とも話し合って、スピードもうちょっと上げろっていうことでね。当然減量も、ちょっとスリムになっとったしね。本人もやる気になって、今やってくれてるんで。連投もできてるし、2軍相手のバッターだったらある程度簡単に終わってしまうというかね」

「あとは真っ直ぐで空振り取れるようになったらOKじゃないですか。まだちょっと真っ直ぐで空振りを取れていないというところがね。その辺がもうちょっと。あれだけ絞れたら(復帰も)近いんじゃないですか。あとはもうちょっと、スピードを3キロでいいから上げてくれ、と。それでちょっと変わってくると思う」

――昨日は143が最速。
「141くらいが多かった。カット系も投げているから分からないよね。でもだいぶ本人も気持ち良くやってくれてるんで、こっちに来るのも近いと思いますよ」

――来た時は9回?
「それはまた話をします。本人はそのつもりでやってくれてるんで。いきなり来てポンと違うところ投げさせたら、本人のテンションもあるでしょ。そこはもうしっかりと話し合って。いまは9回モイネロ、8回又吉、あるいは藤井というとこで回っている。津森はちょっと今疲れ気味なんで。後ろの方はピッチングコーチと選手と話をして、テンションが下がらないように、気持ちが高ぶったままマウンドにいけるようにやっていきたいと思う」

――あと本人のゴーサインとファームからの推薦を待つ。
「本人からのゴーサインはないですよ。小久保監督の推薦、そしてこちらで映像を見て、こっちから『どうや』と森に直接電話することもあるし、ピッチングコーチ同士の話もあるし、その辺が一つにまとまったときにゴーサインですね。選手からゴーサインは絶対にやらないです。選手はいけますと言っても、こっちはピッチャーに困ってるわけじゃないからね」

――松田選手が打ち方をシフトチェンジした。
「ウチ、ホームラン少ないからね。いや、少ないといっても、全体的に見たら普通でしょ。いいときのホークスの打線を見すぎてるんじゃないかな。城島や松中や井口やあの辺が居るときの打線からは少なくなったけど、今はパ・リーグもセ・リーグもピッチャー自体良くなってるからね。そうホームランも出ていないと思う。ウチはホームラン王争いしているバッターもいない。そういう意味で繋いでいかないとしょうがないわけだから、スモールベースボールでいきましょう」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)