日米150勝の和田は「今日が1番素晴らしい」 鷹・藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

「やっぱりホームランの魅力ってのはすごいですね」

■ソフトバンク 4ー1 楽天(19日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは19日、本拠地・PayPayドームでの楽天戦に4-1で快勝した。先発の和田毅投手が6回1安打1失点の好投で日米通算150勝を達成。打線は野村勇内野手の先制2ラン、グラシアル内野手のソロなどで4点を奪い、リーグ戦再開後3連勝を飾った。

 試合後、藤本博史監督は好投したベテランの和田を大絶賛。途中交代したグラシアルの状態などについても語った。一問一答は以下の通り。

――首位攻防で見事な3連勝。
「この3連戦は繋ぐ野球ということを考えてたんですけど、ホームランの得点がすごく多かったんで。やっぱりホームランの魅力ってのはすごいですね。そういうふうに感じました」

――和田投手が素晴らしい投球。
「そうですね。もう本当、5回までビシバシだったんですけどね、ちょっと背中の張りがね。年齢とともに体力的なところが落ちているのかなという感じがあるんですけど、本当ここまで先発した試合はほとんどゲームを作ってくれてるんで、頼もしい存在ですね」

――今日はモイネロもきっちり抑えてくれた。
「あれぐらいのテンポで投げてくれれば、相手が嫌がってると思うんで。今日の試合を機会に明後日からもまた頑張ってもらいたいと思います」

――本当にホームランよく出ましたよね。
「本当、ホームランって魅力ありますよね」

――明後日から(のオリックス2連戦)に向けて。
「明後日もまた左が来ると思うんで。なかなか固定はできないですけど、もう全員で1試合1試合、大事に戦っていきたいと思います」

6回8奪三振の和田について「やっぱりスピン量が多いのかな」

(ペン囲み)
――和田投手はすごかった。
「やっぱり球のスピン量が多いのかな。空振りが取れるからね。椎野が150キロ後半投げても、芯で捉えられる。それだけボールのスピン量、キレがいいんでしょう。今年の和田はね、80球ぐらいでちょっと体のメンテナンスっていうところはあるけど、投げてくれたところは全部しっかりと投げきってくれてるんで、素晴らしいなと思います」

――背中が張っていた。
「5回行くときからですかね。何とかいけるところまでいきますということで。なかなかヒットも打たれてなかったんで代えるのもね。本人もちょっとの張りぐらいなら行きたいでしょうし。6回にホームラン打たれて、後を打ち取って帰ってきたときに、どうするって話をしたら、本人もちょっと張りがあるからっていうところでね」

――ベンチの表情もすごく明るかった。
「本人も納得したピッチングができているんじゃないかなと思いますよね。今までずっとゲームを作ってきてくれる中で、今日が1番素晴らしいピッチングだったと思います。球のキレもよかったと思います。前回は140キロ後半出ていたんですけどね、今日はそこまで出てないと思いますけど、それ以上に球は良かったと思います」

――野村勇選手のパンチ力は魅力的。
「本当ね、意外性を持っているね。入ってくる球には強い。ちょっと外に逃げる球っていうのはね。今日もチェンジアップが少し高く入ってきたんで、そういうのがうまく引っかかってくれたっていう感じですけど。積極性もあるし、思い切りもあって足も速い、肩も強い。それでコンタクトできたら、素晴らしい選手になるんじゃないですか」

三森の復調も実感「1番固定できそうな感じはしますね」

――グラシアルは手首ですか。
「ちょっと違和感があると。昨日からなんですよ。今日ちょっとホームラン打つ前にファウルしたときに時間とってましたよね。あそこで何かおかしいなと思って、ちょっとトレーナーに話を聞いたら、ちょっと違和感あるということで。痛めたわけじゃなくて」

――おかしい中でホームラン打った。
「ファウルしたあと、ちょっと時間を取ってるのは、本人がちょっとおかしかったっていうので。だから振り遅れやもんね。本人もファウルと思ったのが、ホームランになってるから。そこまで重症じゃないんで、当然オリックス戦はアタマでいけると思う。前もって休ませただけですね」

――三森選手にタイムリー。
「三森も昨日代打でヒットが打って、今日タイムリーが出たということで、また上がっていってくれるんじゃないですか。1番固定できそうな感じはしますね。三森が1番で開幕から引っ張ってきてくれたわけやから。三森が1番に固定されるのが1番ベストな打線になると思うんで。1番、2番をいつも誰にしようかと、三森が状態悪くなった時は考えていたんでね、そこは三森がハマってくれたら、ちょっと打線も組みやすくなってくるかなと思います」

――周東選手がランナーで点が入る形。
「その辺がうまく今日は三森の方に繋がった。甲斐も自分からセーフティバントをやってくれたし。あの1点も大きいと思います。今ウチのピッチャー陣が疲れてきているところもあるんで。フォアボールでランナーを出すケースがちょっと目立ってるところもあるんで。そういう意味じゃ甲斐の送りバントから三森のタイムリーっていうのはすごく大きかったと思いますよ」

――7回は甲斐野投手。
「又吉はベンチを外れているんで、8回は藤井、9回モイネロと決めていた。そこに7回は津森、嘉弥真、甲斐野っていうところで考えていたんですけど、打順を見てね。いいところからだったので、甲斐野でいきましょうと。左に繋がった場合は嘉弥真と、そこはもう試合前からシミュレーションで決めていた。シミュレーション通りピッチャーを使いました」

――リーグ戦再開から3連勝。
「この3連勝は本当に大きいですよね。オリックスもまたいいピッチャー2人来ると思うんで。そこに向けて、いい形で大阪に移動できます」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)