「論じるに値しない」「野手に失礼」と苦言連発 小久保2軍監督の一問一答全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】

オリックスに完封負けし「ここで完封されてるようじゃ1軍は程遠い」

 ソフトバンクの2軍は24日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグのオリックス戦に1-0で敗れた。強風が吹き荒れる中での一戦となり、先発のカーター・スチュワート・ジュニア投手は3回2安打1失点。4つの四球を与えて、3回で70球を要した。4回以降は重田倫明投手、田浦文丸投手、板東湧梧投手が無失点リレー。板東は4回3安打無失点3奪三振だった。

 打線では川瀬晃内野手がマルチ安打。しかし、6度も得点圏に走者を進めたが、あと1本が出ずに無得点。9回も笹川吉康外野手の内野安打からチャンスを作ったものの、ホームを踏むことはできずに5安打完封負けとなった。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。

――打線は完封負け。
「ここで完封されてるようじゃ1軍は程遠いですよ」

――そんな中で1番の川瀬選手がマルチ安打。
「晃(ひかる)は上で打席が少なく、なるべく多くということでこっちに来ているんで。真砂も代打でいって四球を選んで1-0で負けてるあの場面でスチールを決められる。1軍の可能性のある選手、1軍経験のある選手は輝いてますよ。それ以外の選手は……笹川の走塁然り。あれは論じるに値しないということです。中学生以下です」

※2回1死一塁で九鬼の打球は右前へ。二直になると思ったのか、一塁走者の笹川は一塁へ戻りかけ、二塁で封殺されてライトゴロに。

――最後は気持ちの出るヘッドスライディング。
「そりゃあ気持ち出るでしょ。悔しいというのは個人的感情であるんでしょうけど、悔しさの前に恥ずかしさ。恥を知らないと上手くならないです。去年も1軍の選手たちにもよく言いましたけど、悔しがる前に恥ずかしがった方がいいです。ああいうプレーは」

スチュワートは3回で4四球「1週間調整して同じパターン」

――試合後は監督からもそのようなお話をされたんですか?
「論ずるに値しないとハッキリ言いました。あと、九鬼に照れ隠しのハニカミで『すみません』って(笹川が)ニヤケながら言ってたんですけど、謝罪する時は目を見て真剣な顔で謝罪するんやと、非を認めた時は。『なにを照れ隠ししとるんや』と怒鳴り散らしました」

「それは彼にとって大事な事だと思います。打たないのは自分で責任取ればいいんです。この世界からいなくなったって、自分の人生ですから。人のヒットを消しておいて、照れ隠しは良くないです。ダメな時はすみません、謝る時は真剣に目を見て謝る。謝罪できないやつは上手くなりません」

――投手陣では板東投手が4イニング。
「次は先発するので、ちょっと長めに投げるというプランだったんで。上からの指示で先発で、という話が来ているみたいだったので。次は2軍で先発させる。それに向けて長いイニングを投げて、球数も50球近くまでということだった」

――降格してからの2試合は失点していたが、今日は無失点。
「自分でやろうとしてる事があるみたいなので。それが球種なのか、腕の振りなのか、細かいところまでは把握してないですけど、自分自身の中で方向性が見えたのであれば。先発としてどのボールがカウント球に使えるのかとかは今日やってたんじゃないですかね」

――スチュワート投手は。
「あんなピッチングじゃ野手に失礼でしょ。前回も3者凡退なしで、今回も同じパターンでしょ。1週間調整して同じパターン。しかも、ストライク入らなくなったら、ランナーいるのにクイックせずに投げるし。どこを目指してんのかなと。1軍やったら大量失点してますよ。全然ですよ。同じことしてる。だから3回で変えました。上じゃクイックしながらやらないといけないんで。あのまま投げさせてもあまりな、と。他に投げるピッチャーがいるんで」

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)

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