「4人の中の1人」 コロナ禍で代役昇格は? 鷹・藤本監督の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

「すごく厳しいですけど、今いるメンバーで試合をやるしかない」

 ソフトバンクの藤本博史監督は29日、オンラインで報道陣の取材に対応した。チーム内で新型コロナウイルスの陽性者が計14人確認され、29日に予定されていたロッテ戦は中止に。チームの活動は休止となり、この日は陽性者を除く選手、スタッフらがPCR検査を受検した。

 オンラインで取材対応した藤本監督の一問一答全文は以下の通り。

――難しい状況になった。
「コロナは誰が罹っても仕方ない。みんな注意はしてくれているんで、その中で陽性者が出たというのはチームとしてはすごく厳しいですけど、今いるメンバーで試合をやるしかない。今いるメンバーでしっかりやっていきます」

――代わりの選手にはチャンス。
「代わりに上がってくる若い選手が思い切ってプレーしてくれたらいいと思う。こっちで状態のいい選手と2軍から上がっていく選手をうまく分けて使っていきたい。若い選手はチャンスだと思います」

――陽性者の即1軍復帰は難しい。
「10日間隔離して、PCR検査で陰性が出てからなんで。10日間隔離されて、すぐ復帰は厳しいものがあるんじゃないかなと思います」

――森投手、笠谷投手が昇格予定だった。
「こちらは活動停止、練習もできないので、森と笠谷は今日2軍で練習してもらって、明後日から試合ができるのであれば、明日の移動から一緒に西武に行きたいと思います」

――森投手は9回よりも前のイニングになる。
「森には期待している。2軍に降格した時にはしっかり話して『9回にこだわってやっていきたい』という本人の思いもあったので、無期限で、スピードなら5、6キロ速くなって帰ってきてくれ、体も絞ってキレのある球を投げるように、と、森とは話せた」

「状態的にはまだそこまできていませんが、経験値というところと、2軍で連投もできている。緊急事態なんで1軍に来て、9回ではなくて、6回とかその辺りを森とも話して、本人が納得してやってもらわないと。『エッ?』て、クエスチョンマークにならないように、そこで状態を上げてもらう形で今回は呼びました」

――甲斐選手とデスパイネ選手の代役は。ガルビス選手の昇格もあるか。
「今のところガルビスは考えていない。2軍戦は見ていますけど、状態的にはあまり変わっていない、結果も出ていないですよね。甲斐拓也とデスパイネの代わりは、キャッチャーでは渡邉陸を考えています。あと1人ってところなんですが、右がほぼ全滅してるってところで右バッターで大きいのを打てるのが欲しいんですが……」

「リチャードも状態は悪いってことで悩んでいます。悪いなら悪いなりに、1軍にくればテンションはまた変わってくると思うんで、違う緊張感で結果が出る可能性はある。リチャードって決まったわけではないですけど、候補的にはリチャード、中谷、状態がいいのは黒瀬ですよね。黒瀬の場合は育成なんで、どうなるか厳しいかもしれないけど、あとは増田ですね。この4人の中の1人で考えています」

――藤本監督の体調は。
「完璧です。胃がちょっと痛いくらいですね」

――先発ローテの予定は。
「変わらずの予定です。今日が中止になったので、今日の先発をどこに入れるかというのはミーティングしますけど。今日は石川か。西武戦は東浜、大関、レイで行く予定でしたけど、それを1個ずらしていくのか。そのままいくのか」

――森投手は内容次第で9回に戻すことも?
「当然考えていますよ。特例で上がってくんで、状態がいいから上がってくるわけではない。連投して体力的には大丈夫ということ。いきなり9回を任せてもプレッシャーでしょうし、状態が上がった時には9回に戻ろうという話をしようと思います。あとは状態を上げることですね」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)