押し出しの笠谷、一発のリチャードに苦言 鷹・藤本監督の試合後の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

7回1死一、三塁で登板した笠谷は連続四死球で押し出し「ピンチだったらしんどい」

■オリックス 4ー2 ソフトバンク(12日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは12日、本拠地・PayPayドームでのオリックス戦に2-4で敗れ、今季ワーストの5連敗となった。新型コロナの影響と怪我人続出により主力を大量に欠く中で、先発の大関が初回、3回、5回と失点。打線にも元気がなく、6回にリチャードのソロ、7回も渡邉陸の適時打で1点ずつを返しただけで反撃できなかった。

 試合後、藤本博史監督は苦悩の表情。9回2死一、二塁で代打を送らず高田をそのまま打席に送った理由や、ソロ本塁打を放ちながらも、その後のチャンスで凡退したリチャードについて言及した。試合後の藤本監督の一問一答全文は以下の通り。

――チャンスは作りましたが。
「いつも言うように相手がいることですから。いる中で状態の良い選手を使ってるわけでね。それで打てなかったら、また考えていかないとしょうがないってことですね」

――先制点を与えると苦しくなる。
「それはもう今のメンバーじゃなくても、ベストメンバーでも先制点を取られるとしんどい試合になりますから。今は本当に1点1点というのがやっとのところなんで。ピッチャーのところも頑張ってもらいたい。まず点をやらないっていうところですね」

――6回に追い上げムードになりつつも、笠谷投手が押し出し。
「それはもう“たられば”やからね。こっちは一人一殺でいってるんやから。いきなりデッドボール、フォアボールっていうところはね……。ああいうところでしっかり抑えてくれて、信用を得るわけですから。ここのところずっと状態が良かったからあそこで行ったんですけど、あれじゃピンチだったらしんどいね」

――柳田選手はチャンスメークを続けている。
「柳田がチャンスメークしていては、点にならないよね。柳田が打点をあげないと。4番ですからね。その辺はまた明日考えて、打順を決めさせてもらいます」

本塁打のリチャードは「何でもかんでも決めて振りにいってるだけにしか見えない」

――リチャード選手にはホームランが1本出ました。
「その後が内容悪いよね。ファウルだったのを一発で決めるとかね。その前の三振のところでも、ファーストフライでバット折られたヤツでも、ワンツーからあのボールを振るか振らないかでワンスリーになるかツーツーになるかやから。自分が有利になるか、有利にならないかっていう、あの辺はもう少し勉強ですね。何でもかんでも決めて振りにいってるだけにしか見えないっていうところが、もっともっと勉強しないといけないかなって」

――最後の場面は松田選手がまだベンチにいた。
「高田は2軍でずっと試合出てきてるからね。打席に立ってきてるし、1試合で1本ずつ打ってきてるんで。そこはなかなか代えるっていうのは、バッティングコーチからも(提案は)来なかったですね」

――この状況だと後から出て来られる選手が少なくなる。
「スタメンで出てるメンバーは状態の良いメンバーなんで。その中で16人、野手は残り7人残ってますけど、そこはもう順番にいいバッターを、打てないと思ったら代打に出すだけですよね、スタメン出てるところに」

――打順は明日また考える?
「あんまり変わらないと思いますけどね。このメンバーでどこが変わるかっていうと、そんなに変わりますか? つながるように考えるだけなんでね、何とかね」

――中継ぎも2点ビハインドぐらいなら勝ち負け関係なく使う。
「宗には大関が打たれている。前回も3打数2安打されて、今日も打たれたっていうところで。笠谷は一昨年かな、3-0か4-0っていう感じだったと思うんですよね。ピッチングコーチが出ていったけど(大関には)『石岡のところまで全力で行ってくれ』と。そこはフォアボール出して代わったんですけどね。そこでいきなりデッドボールがね。あそこで抑えてもらって、次のバッターで椎野っていうのを考えていたんですけどね。仕方ないですね、頑張りましょう」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)