鷹・田中正義がシート打撃登板 右肩痛でリハビリ中、募る危機感「あと3か月しかない」

ソフトバンク・田中正義【写真:米多祐樹】
ソフトバンク・田中正義【写真:米多祐樹】

打者6人に対して30球「無事に投げられてよかった」

 ソフトバンクの田中正義投手が13日、福岡・筑後市のファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」でシート打撃に登板した。3月の開幕直前に右肩の違和感を訴え、リハビリが続いていた右腕にとって久々の打者との対戦。延べ6打者に対して計30球を投じ「無事に投げられてよかったですね。思ったよりよかったんで、次のステップに行ってもいいんじゃないかな」と語った。

 開幕ローテ入りを当確させながら、開幕直前に違和感を訴えてリハビリ組で練習を続けていた田中正。状態は一進一退が続いていたが、ようやく実戦形式で投げるまでに回復してきた。この日は徐々にボールの強さも上げ、変化球も一通り投じた。「試合だったらあれくらいの球速は出さないと駄目なんで、っていう意味で」と、実戦復帰を見据えて出力を上げていった。

 3か月半に渡り続いているリハビリ生活。ボールを投げられない時間も長く、もどかしい時を過ごした。気づけば、シーズンも半ばを過ぎた。田中正は「思ったよりめちゃくちゃ長かった。もうあと3か月しかない。時間がないんで、1日も無駄にしないようにやります」と危機感をあらわにした。

 この日のシート打撃登板の反動や疲労を確認した上で、問題がなければ、次のステップは実戦復帰になる見通し。大きな期待を抱かれながらも苦悩が続く右腕が、復活に向けて段階を1つ上げた。

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)