「悔しさとか気迫が全く見られない」と注文も… 鷹・藤本監督の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

前日打球が直撃した森は「問題ないみたい」

 ソフトバンクは21日、本拠地PayPayドームに戻って楽天と戦う。前日の北九州での試合は21安打17失点で大敗。仕切り直しとなる一戦だが、周東佑京内野手が脇腹痛のために欠場する見込みとなり、苦しい状況が続く。苦境に立つ藤本博史監督の試合前の一問一答全文は以下の通り。

――昨日打球の当たった森投手は。
「問題ないみたいですよ。今日は最後の最後、投げてもらうかもだけど、投げられる状態。今日は無理させて投げさせる必要はないかな。千賀やからそこそこ投げてくれるでしょう」

――昨日は中継ぎもかなり投げている。
「うちのエースですから、そこはしっかりと中継ぎを休ませる、そういうピッチングをしてくれたらありがたいなと思います」

――先週に続いて千賀投手に期待してしまう展開に。
「エースやから、それは当然、そういう期待はいつもしていますよ。まず0点に抑えてくれれば負けることはないですから」

――泉投手が合流しています。
「(中村)亮太がちょっとね、2試合しか投げていないけど……。ちょっと1回目は緊張したけど、昨日は緊張はなかったと言っていて。もう1回やり直してこいということで、2軍に行ってもらいました」

――しっかりと2軍で。
「1軍のバッターと2軍のバッターの違いというのは、本人もやっぱり痛感したということを言っていたんで。いい経験ができたから、もう一度上がってこい、頑張ってこい、ということです」

若手に注文「もっとギラギラしたところを見せてほしい」

――楽天の先発は岸投手。
「PayPayドームで投げる時はいいピッチングしていますからね。マウンドが投げやすいのかどうか分からないけど、今日はちょっと徹底して、いろいろとやっていきたいと思います。打っているバッターというのは大体逆方向に打つとか、そういうバッターが率を残しているのもあったり。そういう意味では、そういう風に徹底するのも1つの手かなと思います」

「ただ言うこと聞いてくれないからね、みんな振り回しますからね。リチャードなんかでもね、やっぱりタイミングが合ったファウルとかあるんやけど、追い込まれたら、どうしてもプロ野球の1軍のレベルやったらそう簡単に打てないですよ。前も言ったけど、2ストライクからの打率って、12球団全部を平均しても1割台なんですよね。3割を打っているカウントがどれかって言うたら、やっぱり1ボール、2ボール、3ボール、1-3、あと0-0と。どれだけ積極的に一発で仕留めるかっていうのが一番大事になってくるんじゃないかなと。もう1回そこを原点にしてやってくれたらどうやということを、まずバッティングコーチには言うておきました」

「追い込まれたら粘るとか、球数を投げさせると言うのは今まで通りでいい。今これだけ怪我人やコロナ陽性が出てきて、大変だけど、本当に若い選手は何回も言うけど、こんなチャンスないからね。普通はシーズン通してほぼレギュラーは決まっているわけやからね。こんだけ主力が抜けている中で、出た選手はやっぱり自分をアピールしていってもらいたいなとすごく感じます。見逃し三振して普通に帰ってくるのか、悔しさとか気迫が全く見られないというのをすごく感じているんです、ここ何試合か。若い選手はもっとギラギラして、リチャードにしても、川瀬にしてもそうだし、出た選手はやっぱりそういうとこを見せてほしいなというのは、すごく感じます」

――牧原(大)選手はすごく守備でも悔しがっていた。
「主力がそういう悔しさを出しているんだから、やっぱり若い選手はもっとそれ以上に出さないといけないなと思います」

――グラシアル選手は代打で出ました。
「オリックスの最後(24日)までは代打要員かな、と。あと周東も今日は出られない。脇腹が痛いらしいです。だから大変ですよ。だから千賀に頑張ってもらわないとしょうがないんですよ」

――どのチームもコロナが出ている。
「巨人なんか大変ですよね、本当に。うちも大量に出たけど、巨人の半分ぐらいですよね。ちょっと大変だなと思いますね。それだけ、やっぱりコロナには気をつけてやらないと。予防はしっかりやってね。うちは毎日のようにPCR検査をやっているんで、濃厚接触というのはなかなか出ないと思いますけど。どこでどう移るかは分からないですから、注意はしっかりしてもらいたい」

――他球団でこれだけ出ると改めて怖さがある。
「外に出るのも怖いもんね。だから外食もできないしね、そういう意味では野球に打ち込んだらどうかなと思いますけどね。俺も野球に打ち込むわ、今から」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)