西武今井がV旅行を辞退し今季に懸ける理由 「今年はローテーションの一角に」

イベントに参加した西武・今井達也(中央)【写真:岩国誠】
イベントに参加した西武・今井達也(中央)【写真:岩国誠】

昨年は15試合に登板し5勝5敗に終わった今井

 西武の今井達也投手が2日、埼玉・所沢にて行われた「2019年 埼玉西武ライオンズフェスタ 選手とファンの集い」に参加。プロ初登板を果たした昨シーズンを振り返り「よく勝てたと思う。打ち勝ってもらった試合がほとんど」と反省の弁を口にした。

 昨年6月にプロ初登板初勝利。その後15試合に登板し、5勝5敗でプロ2年目のシーズンを終えた今井。「やはり初勝利の印象が一番残っています。ただ、勝敗より1軍のマウンドで投げて、1軍と2軍の差を感じた。無駄な四球が多かったので、そこを少なくして成績につなげたい」と、昨年の反省と今季への意気込みを語った。

 昨シーズン、1軍での登板を重ねていく中で、特に痛感したのが「投球のスタミナのなさ」だという。「去年は先発として、最低6回投げて試合を作りたいというのがあった。でも、序盤で失点してなかなかゲームを作れず負けた試合が多かった。そのあたりを考えながら、キャンプを含めて投げ込みをしないと(投球の)体力はつかない。シーズンに向けてしっかり整えて、キャンプはやっていきたい」と、課題を見据えている。

 そして「長いイニングを投げたい。本当は完投したい」と、1試合平均約5.55イニングに終わった投球回数を増やすことにこだわりを見せる。その理由を「今シーズン終盤、中継ぎ陣に負担がかかっていたと思う。シーズン終盤を(チームとして)優位に戦うには、やはり先発が長いイニングをしっかり投げていかないと」と、若き右腕はチーム全体の勝利も視野に入れている。

「そこを1年間続けていければ、自分の成長にもつながりますし、チームのためにもなるので、そこはしっかりやっていきたい」と、しっかりとした口調で語った今井。このオフ、優勝旅行のハワイには行かず、ウエイトやランニングなど、正月を除くほぼ毎日、練習をしているという。

 辻監督からも「高卒3年目だけど、そういう扱いはしない。1年間しっかりローテーションを守ってもらわないと」と大いに期待を寄せてられているが、「今年はローテーションの一角に入って、1年間フルに投げたい」と、指揮官の発言を受け気を引き締めていた。

「キャンプでは、オープン戦などに影響がない範囲で可能な限り毎日ブルペンに入りたい。自分ではわからない部分もあると思うので、小野コーチや西口コーチに見ていただきながら、出てくる課題もあると思うので、そこもやっていきたい」。西武の若きエース候補は、その自覚をしっかり持って、キャンプインに向け、準備を進めている。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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