ホークス工藤監督が後輩イチローは誇り 日米通算4367安打は「永遠」

ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤監督【写真:藤浦一都】

イチローは愛工大名電高の10歳年下「同じ球を投げたら打たれた」

 ソフトバンクの工藤公康監督が22日、21日に現役引退を表明したマリナーズのイチロー外野手について語った。試合前の練習中に記者に囲まれ、「僕は50歳までできるたった1人の人かなと見ていました」と語った。

 愛工大名電高(工藤監督在籍時は名古屋電気高校)の後輩にあたる。「野球選手として尊敬していましたし、高校の後輩として誇りに思っていました」とした上で、「会見で楽しかったのは最初の3年くらいと言っていましたが、人の見えないところでいろんな努力して、いろんなものと戦いながらプレッシャーに勝ってきた。会見の中にもありましたけど、後悔しないために積み重ねるのが一番大事なんだというのが、僕の中では一番印象に残りましたね」としみじみと語った。

 現役時代に対戦した思い出にもふれ「一度見たボールを次に投げられたら打たれるという選手でしたね。左対左だったのでインサイドのスライダーで見逃し三振に取ったことがあるんですけど、次の対戦で同じボールを投げたらライト線にツーベースを打たれました」と当時を懐かしんだ。

 イチローはマリナーズ時代の04年にシーズン最多262安打を記録。メジャーでは歴代22位の3089安打、日米通算4367安打を記録した。「(会見で)いつか自分の記録を抜いていくと言っていましたが、金田(正一)さんの400勝と同じで、日米通算のヒット数は抜けないと思います。永遠に残る数字じゃないかなと思います。そういう(記録を超える)選手が出てきてほしいという希望もありますけどね。イチローくんを超えようという、野球を愛する子どもたちに出てきてほしいですね」と語った。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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