開幕3連敗、源田フルイニング止まるも5割で5月へ 西武激動の4月を振り返る

4月13日に右手首に死球を受けた西武・源田壮亮【写真:荒川祐史】
4月13日に右手首に死球を受けた西武・源田壮亮【写真:荒川祐史】

開幕に戦力が整わなかったが、力を付けた若手 けが人も復帰のメド見える

 パ・リーグ連覇を狙う辻西武が5割で4月を終えた。開幕3連敗も12勝12敗1分。苦しみながらも何とか踏ん張った印象だ。

 開幕戦は敵地・ヤフオクドームで迎えた。昨季、最多勝の多和田を開幕投手に据え、今井、高橋光とチームの柱となるべき投手が立て続けに先発したが、まさかの3連敗。しかし、本拠地・メットライフドームに戻ってからは“裏ローテ”のニール、武隈、本田にそれぞれ白星が付く3連勝で勝率をすぐに5割に戻した。

 先発投手陣の再編は急務だった。ローテ入りが確実となっていた榎田、内海、松本航が開幕前に立て続けに離脱。しかし、その中でも4年目の本田がプロ初勝利を挙げてから、4月中に2勝をマーク。7年目の相内も25日の敵地・ロッテ戦で6回4失点。初勝利とはならなかったものの力投を見せ、存在感をアピールした。

 5月には榎田、松本が1軍に復帰予定で、内海も5月下旬から6月上旬にかけて復帰する見通しとなっている。一方で、3、4月の25試合で先発が7回まで投げ切ることができたのはわずか6試合のみ。中継ぎ陣への負担は心配だ。先発陣の踏ん張りが増せば、5月はより楽に戦うことができるだろう。

 野手では源田が4月13日に右手首に死球を受け、翌14日の試合を欠場。ルーキーイヤーに開幕スタメンを勝ち取って以来299試合続いた連続出場記録がストップした。幸い大事には至らず、19日からスタメンに復帰。源田がいないグラウンドはやはり物足りなさがあった。

 その間に控え野手の層の薄さも露呈したが、シーズンはまだ長い。ドラフト7位ルーキーの佐藤、4年目の愛斗にプロ初安打が飛び出し、期待のドラ3ルーキー・山野辺も1軍を経験した。5月は地方開催の試合が多く、移動面での負担も大きくなりそうだが、チーム一丸となり貯金を作っていく。

【動画】西武担当記者が語った4月の西武 「一度も休まずに出場してきた源田さんが…」欠場で知った“ありがたさ”

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