ハム杉浦、札幌Dで移籍後レギュラーシーズン初黒星 古巣相手に…「やりにくさあった」

日本ハム・杉浦稔大【写真:石川加奈子】
日本ハム・杉浦稔大【写真:石川加奈子】

5回途中5安打4失点で降板、青木の先制弾には「さすがだな」

■ヤクルト 5-0 日本ハム(交流戦・5日・札幌ドーム)

 日本ハムの杉浦稔大投手が5日、本拠地ヤクルト戦に先発し、5回途中5安打4失点。これまで5試合に登板して4勝無敗だった札幌ドームで、日本ハム移籍後レギュラーシーズン初黒星を喫した。

 一昨年7月まで在籍した古巣と初対戦。初回いきなり青木に148キロ直球を右中間席に運ばれた。「そこまで悪い球じゃないかなと思いましたが……。ホームランまでは想像していなかったです。さすがだなと思いました」と先制ソロに面食らった。

 2回以降は四球や安打で走者を背負いながらも、タッチアップでの生還を阻止した大田泰示外野手の補殺など3つの併殺でピンチをしのぐ。だが、5回1死から下位打線に2連打され、1番打者の塩見に四球を与えたところで降板した。

「あそこは自分でケリをつけてという形が理想でしたが、球数もありましたし、内容も考えての交代だったのかなと思います。次は行かせてもらえるような結果を残したいです」と悔しさをにじませた。

 古巣相手に「やりにくさはありました」と打ち明ける。初回、先頭の塩見の打球が右スネに当たるアクシデントもあった。「腫れはありましたけど、投げる時は気にしなかったです」と影響を否定したが、今季これまで3試合15回でわずか2個だった四死球がこの日は4個と制球に苦しんだ。

「結果論ですが、今日は変化球が多かったのかなと思います。真っ直ぐを狙ってくるのは分かっていましたが、使い所、カウントの取り所を考えたら良かったのかな」と反省を口にした。一方で、2回、3回、4回とピンチを無失点でしのいだことは収穫だ。「ランナーを背負っても粘って最少失点というのは、先発として今後もずっと必要なことなので」と杉浦は前を向いた。

 栗山英樹監督は「古巣相手でいろんな思いがあったと思う。内容は全然ダメではないので、次はしっかり勝たせてあげたい」と今季初黒星を喫した右腕を気遣った。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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