西武・中村剛也、史上20人目の400本塁打の価値 満塁弾は史上最多の18本
サヨナラ弾が通算400号のメモリアルアーチに、2000本安打未満での400本塁打は4人目
7月19日、西武の中村剛也はオリックス戦の延長11回、増井浩俊からサヨナラホームランを打った。これが通算400号のメモリアルアーチだった。
NPBの400本塁打は20人目。これを達成日順に並べる。()は達成年齢。本塁打は通算。※は現役
1 野村克也 1968年7月12日(33歳0か月) 657本塁打
2 王貞治 1969年10月18日(29歳4か月) 868本塁打
3 長嶋茂雄 1972年6月22日(36歳4か月) 444本塁打
4 張本勲 1975年4月20日(34歳10か月) 504本塁打
5 土井正博 1978年6月6日(34歳5か月) 465本塁打
6 大杉勝男 1979年7月28日(34歳4か月) 486本塁打
7 田淵幸一 1981年9月6日(34歳11か月) 474本塁打
8 山本浩二 1982年6月25日(35歳8か月) 536本塁打
9 衣笠祥雄 1983年9月15日(36歳7か月) 504本塁打
10 門田博光 1986年10月2日(38歳7か月) 567本塁打
11 落合博満 1991年8月30日(37歳8か月) 510本塁打
12 秋山幸二 1998年6月16日(36歳2か月) 437本塁打
13 清原和博 2000年7月11日(32歳10か月) 525本塁打
14 T・ローズ 2007年9月2日(39歳0か月) 464本塁打
15 金本知憲 2008年5月13日(40歳1か月) 476本塁打
16 小久保裕紀 2011年5月12日(39歳7か月) 413本塁打
17 山崎武司 2011年8月18日(42歳9か月) 403本塁打
18 中村紀洋 2013年6月30日(39歳11か月) 404本塁打
19 阿部慎之助 2019年6月1日(40歳2か月) 402本塁打 ※
20 中村剛也 2019年7月19日(35歳11か月) 400本塁打 ※
1968年、野村克也が史上初の400本塁打を記録。王貞治がこれを激しく追い上げていた。王は翌年10月に2人目の400号。ただ一人20代での達成だった。王は1973年8月に野村克也を抜いて史上最多本塁打となる。以後、46年間王座を保っている。
令和では中村剛也は阿部慎之助に次いで2人目、2000本安打未満での400本塁打は、田淵幸一、タフィ・ローズ、山崎武司に次いで4人目だ。中村剛也は本塁打王を6回獲得しているが、これは王貞治(15回)、野村克也(9回)に次いで史上3位。中村剛也は満塁にめっぽう強いことでも知られる。
○NPB満塁本塁打5傑
18本 中村剛也 ※
15本 王貞治
14本 藤井康雄
14本 中村紀洋
13本 小久保裕紀
13本 江藤智
13本 駒田徳広
13本 井口資仁
中村剛也は昨年の時点ですでに通算満塁本塁打数1位だったが、今年も2本放って記録をさらに更新している。35歳はスラッガーとしてはまだ若い。チームには同じタイプのスラッガー・山川穂高が台頭しているが、中村も存在感を見せている。
(広尾晃 / Koh Hiroo)