“マリン照明直撃弾”ロッテ安田の1軍昇格は? 井口監督「なんとかチャンスを」
あと少しでマリン場外の超特大145メートル弾「いいアピールになった」
ロッテ・安田尚憲内野手が30日、イースタン・巨人戦(ZOZOマリン)で推定145メートルの超特大13号3ランを放った。井口資仁監督が視察していた“御前試合”で、1軍昇格へ大いにアピールした。
0-0で迎えた6回。巨人先発・古川から無死一、二塁のチャンスだった。ここまで2打席はいずれも凡退に終わっていたが、初球の内角高め138キロ直球を思い切り振り抜くと、打球はライト上部、照明灯のわずか下あたりに直撃。あと少しで場外弾となる推定145メートルの超特大3ランを放った。会心の当たりを「それまで、いい打席が続いていなかったので、試合の途中で修正できたことが良かった」と振り返った。
この試合はナイターを控える井口監督が視察。1軍監督の目の前で、強烈な存在感を見せつけた形となった。「もちろん、(井口)監督が見ている前でホームランを打てたというのは、いいアピールになったと思いますが、監督が見ている、いないに関係なく、しっかり結果を残し続けて。(シーズン終了まで)まだあと2か月あるので、しっかり準備して、チームの勝利に貢献できるような選手になれるよう、頑張ります」。1軍の本拠地ではなった特大の一発にも、おごることはない。
井口監督は「いい当たりをしていました。あそこまで飛ばさなくてもね」と、冗談交じりに頬を緩めながら振り返った。「安田自身も打撃フォームも変えたり、いろいろ考えながらやっているので、もう少ししっくり来た時に、なんとかチャンスをあげたい」。安田自身の状況などを見極めた上で1軍昇格の機会をもうける意向だ。
前日の29日には、母校・履正社が春夏連続の甲子園出場を決めた。安田は「ちょうど休みだったので携帯で見ていました。嬉しいです。甲子園初優勝を目指して、春のリベンジをしてほしい」と、初の春夏連続出場を決めた後輩たちへエール。この日の3ランで本塁打と打点がリーグ単独トップとなったが、後輩たちの活躍も刺激に1軍昇格へアピールと続けていく。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)