元選手も奮闘中… ロッテの選手プロデュースメニューはどうやって作られる?【パお仕事名鑑Vol.4】

ZOZOマリンスタジアムの飲食部門を担当する黒沢翔太さん【写真:パーソル パ・リーグTV】
ZOZOマリンスタジアムの飲食部門を担当する黒沢翔太さん【写真:パーソル パ・リーグTV】

「ZOZOマリンスタジアム」の飲食部門を担当する黒沢翔太さんに聞く

 グラウンドの上で輝く選手やチームを支えているのはどんな人たちなのか。パ・リーグで働く全ての人を応援する、パシフィック・リーグオフィシャルスポンサーのパーソルグループと、パ・リーグインサイトがお届けする「パーソル パ・リーグTVお仕事名鑑」で、パ・リーグに関わる仕事をしている人、そしてその仕事の魅力を紹介していく。

 球場はエンタテインメント空間だ。試合が生み出す熱狂や感動とともに、子どもたちの夢、家族の幸せ、非日常の開放感などさまざまな喜びを体験させてくれる。飲食も、その大切なパート。単なる外食ではない。球場で仲間と飲むビール、球場で家族と食べる食事、それは特別なものになる。一方で球団とすれば大切な収益のひとつであり、顧客満足度を向上させる大切なアイテムでもある。ロッテの本拠地「ZOZOマリンスタジアム」の飲食部門を担当する黒沢翔太さんは元ロッテの投手。引退後にこの職に就いて2年目だ。まずは普段の業務から話を聞いていこう。

「球場内や球場外周の売店の売上や運営、あと販売スタッフの管理です。全部で40ほどの事業者がいらっしゃいますが、日々の売上げを見つつ、定期的にヒアリングを行います。またメニューの提案、開発なども一緒に行います。社員、業務委託、パートさん合わせて8名で取り組んでいます。今は “スタグル”、スタジアムグルメは、かなり注目を浴びていますのでやりがいがありますね」

 業務は、数字的な管理業務からメニュー開発まで幅広い。黒沢さんが今、おもしろいと感じている業務が、選手プロデュースメニューの開発だ。マリーンズでもさまざまな人気商品が生まれているが、どういう行程で商品化されていくのだろうか。

「基本的には選手にアンケートをお願いして、選手それぞれの好きなものから考えます。あとは出身地。大体この2つからの発想なんですが、名前にかけたダジャレ的なものもありますね。ボルシンガーの『ボルジンジャー・ハイボール』とか(笑)」

 例えば平沢大河内野手の『タイガのずんだパフェ』は彼の出身地(宮城県多賀城市)からの発想だろうか。

「それに加えて肉やお酒ばかりに偏るのもいけないので、スイーツもあった方が良いというのもありました。こちらからこういうものをお願いしますと業者さんにお願いすることもありますし、平沢選手の場合は業者さんから、ずんだでスイーツができますよという提案をいただきました」

「いただきマーティン丼」はヒーローインタビューからわずか中2日で発売

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY