西武辻監督、乱打戦を制すも今井に苦言 「やられたらやり返す気持ちはないのか?」

西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】
西武・辻発彦監督【写真:荒川祐史】

腰痛から復帰した先発の今井は5回途中で降板「不甲斐ない。しっかり考えないと」

■西武 8-6 楽天(23日・メットライフ)

 西武が23日の楽天戦(メットライフ)を8-6で勝利。両軍合わせて5本塁打が飛び交う空中戦を制した辻監督は「今井が降りるのは不甲斐ない」と注文を付けた。

 初回、楽天先発の弓削から山川の左翼フェンス直撃の適時打などで3点を先制したが、3回に先発の今井が浅村に27号3ランを浴び同点に追いつかれた。その後も点の取り合いになったが、救援陣が踏ん張りリードを渡さず逃げ切った。2番手の野田が今季初勝利。3番手の平良がプロ初ホールドを記録した。

 腰痛から復帰した先発・今井が援護点をすぐに吐き出す悪癖で試合を作れず5回途中で降板。この日は9連戦の7試合目となるが、その中で7回以上を投げたのは初戦で先発した高橋光のみと中継ぎ陣の登板過多が目立つ。辻監督は「(5回途中で)今井が降りるのは不甲斐ない。しっかり考えないと」と、今井に先発としての自覚を促した。

 さらに「ずっと(援護を吐き出す悪い癖が)つきものだからね。3点取って、3点取られて、また取って取られて。やられたらやり返す気持ちはないのか? 同じ150キロでも増田は打者に向かっていっているのに」とエース候補の若き右腕に厳しい口調で注文をつけていた。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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