西武山川、両リーグ最速100打点超え「本塁打王も打点王も獲りたいけど…」

西武・山川穂高【写真:荒川祐史】
西武・山川穂高【写真:荒川祐史】

115試合で2年連続の大台到達も「それよりもまず優勝したい」

■西武 8-6 楽天(23日・メットライフ)

 西武の山川穂高内野手が23日の楽天戦(メットライフ)で初回2死二、三塁から左翼フェンス直撃の2点適時打を放ち、115試合目で100打点を突破した。山川が100打点以上をあげるのは2年連続。

 鋭い打球が左翼手の頭上を襲った。先発・弓削の高め直球をライナーで運ぶ2点適時打で、今季の打点は早くも「101」に到達。昨年は143試合全てに出場し、124打点を挙げる活躍でチームのリーグ優勝に大きく貢献したが、打点王は自身を3点上回る127打点をあげた浅村に譲った。シーズン終盤に繰り広げた熾烈な打点王争いで一歩及ばず悔しい思いをした山川だが、「悪いときもいいときも1打席ごとに必死でやってきて、100打点は嬉しいです。その中でチームの勝利に結びつく打点をあげることができれば一番いい」とこの日の大台突破を喜んだ。

 11日のロッテ戦から4番を外れているが、それ以降は43打数13安打と打率3割をキープ。本塁打5本、15打点をあげる活躍で、存在感を放っている。現在4番に座る中村はこの日も23号ソロを含む3安打猛打賞でチームを牽引。この日の西武打線は3本の本塁打を含む11安打8得点で3位・楽天を退け、ゲーム差を「2.5」に広げた。勝利に貢献した山川も「与えられたところでやるだけ」と強力西武打線の一角を担う自覚を口にした。

 試合後には「ホームラン王も打点王も獲りたいが、それよりはまず優勝したい」と言葉に力を込めた山川。この日は首位・ソフトバンクが敗れ、ゲーム差は「4.5」に。山川の大きな瞳の中には、まだまだ逆転優勝への火が爛々と燃えている。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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