若松勉、池山隆寛…独自選出のヤクルトベストナイン 選びたかった名選手たち
飯田哲也氏、八重樫幸雄氏、広沢克己氏…編集部もファンも“苦渋の選択”
開幕延期で「野球ロス」になっているファンの方々に少しでも心の隙間を埋めていただきたく、Full-Count編集部では各球団の“夢のベストナイン”選考をツイッターで実施し、結果を公開している。読者層やフォロワーの年齢層によって、票の集計偏りが出てしまうため、賛否両論があることは受け止めている。ヤクルトのベストナインでは、特に遊撃や左翼などで苦渋の選択となった。それはファンの方々も同じ思いをしているのではないだろうか。
左翼では本塁打王や打点王など数々のタイトルを獲得したアレックス・ラミレス(現DeNA監督)が最も票を集めたが、一方で同じく左翼にノミネートしたミスター・スワローズこと若松勉氏を選ぶことができなかった。小さな大打者として、ヤクルト一筋。1年目からレギュラーを獲得し、2年目の1972年には初の首位打者、77年には張本勲氏(当時巨人)とのデッドヒートを制して2度目の首位打者を手にした。1978年の球団初優勝のメンバーで、歴史を語るには欠かせない選手だ。通算2173安打は球団最多で、年間打率が3割を超えたのは実に12回。輝かしい栄光の歴史は色あせることはない。
ならば、経験のある中堅でノミネートを……という声もあるだろうが、こちらもまた素晴らしいプレーヤーばかり。青木宣親外野手が票を集めたが、ここでもゴールデングラブ賞7度の飯田哲也氏や、監督経験のある真中満氏ら名選手たちの名が。言い出せばキリがなく、投手では安田猛氏、松岡弘氏、伊藤智仁氏。捕手では大矢明彦氏や独特なフォームでおなじみの八重樫幸雄氏に票が割れていた。一塁では杉浦享氏、大杉勝男氏や広沢克己氏の名前も忘れてはいけないだろう。
遊撃手は宮本慎也と池山隆寛現2軍監督がデットヒート。どちらかを三塁でという意見もあったが、三塁にだって岩村明憲氏、角富士夫氏、ハウエル氏、川端慎吾内野手がいる。ヤクルトは歴史を振り返ると魅力のある選手ばかりだ。
編集部では勝手にオーダーを組んでみたが、なかなかの攻撃的布陣ができあがった。しかし、左翼ラミレスに右翼バレンティンでは青木の負担が大きすぎはしないだろうか……なんて、思ったりもした。名選手たちがいたことはファンの思い出、青春でもあり、忘れはしないだろう。野球の開幕が遠のいているが、少しでも話題の“ネタ”になってもらえればうれしい。
【夢のベストナイン・ヤクルト編】
投手 金田正一
救援 高津臣吾
捕手 古田敦也
一塁 ペタジーニ
二塁 山田哲人
三塁 岩村明憲
遊撃 宮本慎也
左翼 ラミレス
中堅 青木宣親
右翼 バレンティン
監督 野村克也
【打順を勝手に組んでみた】
1(二)山田哲人
2(中)青木宣親
3(一)ペタジーニ
4(右)バレンティン
5(左)ラミレス
6(三)岩村明憲
7(捕)古田敦也
8(遊)宮本慎也
9(投)金田正一
(Full-Count編集部)