阪神西勇、7回1失点の好投も黒星… OB藪恵壹氏が指摘する勝負の分かれ目は?

阪神・西勇輝【写真:荒川祐史】
阪神・西勇輝【写真:荒川祐史】

敵地中日戦での好投報われず、藪氏は「勝負どころを分かっている」と称賛も…

■中日 1-0 阪神(25日・ナゴヤドーム)

 阪神は25日、ナゴヤドームでの中日戦に0-1で敗れた。先発マウンドに上がったのは、西勇輝。エース右腕は7回を投げて8安打5奪三振1四球1失点(自責1)という上々のピッチングを見せたが、打線の援護に恵まれなかった。今季は開幕から全6先発でクオリティスタート(6回以上自責3以下)を達成しているが、2勝2敗と勝ち星は伸びていない。

 阪神OBで野球解説者の藪恵壹氏は「西は勝負どころを分かっているピッチャー」と称賛する一方で、この日の勝敗の分かれ目は、7回無死一塁で石川昂弥に投げた2球目だったと見ている。

「中日は7回に先頭の福田が出塁して、代走の岡林(勇希)を起用。続くルーキーの石川に送りバントをさせました。石川はおそらく高校時代はバントをする経験が少なかったと思います。初球外角球を空振りしてバント失敗。2球目に外角スライダーを上手く投手前に転がしました。僕は、この場面で西が厳しく攻めても良かったのかなと思います。変化球でバントをさせるのではなく、強いストレートを投げ込めば、打球は投手前に強く転がって二塁封殺、あるいは捉えきれずにキャッチャーフライかファウルになった可能性があります。そうすると展開が少し変わっていたかもしれません」

 結局は送りバントで二塁へ進んだ岡林は、続く代打・高橋周平の二ゴロで三塁へ進み、井領雅貴の内野安打で決勝ホームを踏んだ。中日打線はなんとか1点をもぎ取った形になったが、6回に阪神は同じような得点機をモノにできなかった。

孤軍奮闘する西勇に藪氏「1人に大きな負担がかかっている」と心配

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