リーグ3連覇に向けた西武の光明 メヒア復帰&若手成長で整いつつある駒
今季初めて1軍昇格したメヒアは「よく見えている」
■ロッテ 5-0 西武(25日・メットライフ)
西武は25日に本拠地メットライフドームで行われたロッテ戦で、相手先発の種市に4安打無得点に抑えられプロ初完封を献上した。それでも、右膝を痛めて開幕から2軍で調整していた右の大砲エルネスト・メヒア内野手が今季初めて出場選手登録され、即「6番・指名打者」でフル出場したのは朗報だ。
試合開始から4時間前。記者が中堅スコアボード後方の関係者入口をくぐり、スタンド外周のコンコースを歩いていると、不意に西武のフリー打撃の打球が左中間席上段で跳ね、コンコースに飛び出して目の前を通過していった。球拾いのスタッフに「こんなところまで飛ばすのは、山川しかいないよね?」と声をかけると、「いいえ、今日は“メヒ”が来ているんですよ」との答えが返ってきた。
2年連続本塁打王の山川の飛距離も凄いが、198センチ、118キロの体格を誇るメヒアの飛ばす力もまた破格だ。試合では、第2打席でとらえたと思われた打球がフェンス際で失速し左飛に倒れたが、その他の3打席はいずれも四球で出塁。辻発彦監督は「ボールがよく見えているというので(1軍に)上げた。実際、よく見えている」と手応えありげにうなづいた。
来日7年目で、2014年に34発を放って本塁打王を獲得した実績もあるメヒアの復帰は、チームにとって大きい。指名打者として左の栗山とのツープラトン、もしくは代打の切り札として存在感を発揮するはずだ。一方で、1回の守備では、右翼の木村が1番・福田秀に右翼フェンス際まで飛ばされた打球をフェンスによじ登るようにしてスーパーキャッチした。