「双方がルール違反」 珍プレーを毅然と裁いた森球審をファン称賛「ほんま最高」
鷹グラシアルが投球動作中にタイム要求→オリ田嶋は球を投げずに中断→森球審「双方がルール違反」
■オリックス 10-5 ソフトバンク(23日・PayPayドーム)
ソフトバンク-オリックス戦(PayPayドーム)で珍しい場面があった。ソフトバンク攻撃中の5回2死一、二塁。オリックスの左腕・田嶋が4球目を投げようとした際に、打席のグラシアルがタイムを要求。その様子を見た田嶋は投球動作に入っていたが、ボールを投げずに動きを中断した。「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeは「【珍プレー】「喧嘩両成敗」的な…平等な取り計らい」として注目した。
塁審からボーク宣告で、一、二塁の走者は進塁しかけたが、森球審は審判団を集めて協議。元の状況に戻した。工藤監督が抗議したが、状況を戻して試合が再開された。森球審は「打者が打撃姿勢をやめたことにより、投手も投球を中断した。双方がルール違反を犯している。元に戻し、試合を再開します」と説明。パ・リーグTVは「おそらく、非常に難しい判断になったはず。打者がタイムを求めるも、プレーは止まらず、投手が気遣いのもと、投球動作を停止。これにより、どちらにも不利にならぬような判定がなされた」とコメントした。
なかなか起きない珍プレー。ファンからは森球審を称賛するコメントが殺到した。「判定もさることながら、マイクで全体に説明したことが素晴らしい。解説も説明はしないんじゃないかって言ってたし。スッキリした」「野球規則に書いてあるとはいえ珍しいプレーに対してきっちり対応できる審判さん凄いわね」「こんなに審判が称賛される動画がかつて存在しただろうか……」「こういう時の審判本当にカッコよく見える」「ほんま森球審最高」「審判がルールちゃんと頭に入ってたことがすごい」「今回は難しい判断だったと思うけど、適切な進行だったと思います。審判さんナイス!」などとコメントされている。