岩隈久志、怪我と闘い続けた野球人生 米メディアも憂う「肩の怪我がなかったら…」

マリナーズでは63勝を挙げ活躍した岩隈久志【写真:Getty Images】
マリナーズでは63勝を挙げ活躍した岩隈久志【写真:Getty Images】

15年オフにはドジャースと3年総額4500万ドル(約50億円)で合意も白紙に

 巨人の岩隈久志投手は今季限りでの現役引退を表明した。日米通算170勝を挙げ日本、そして米国でも愛された右腕は肩の故障と闘い続けた野球人生だった。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」も岩隈の引退を伝え「怪我がなかったらどのようなことを成し遂げていただろうか」と、振り返っていた。

 岩隈はマリナーズ時代の2013年には14勝6敗、防御率2.66の好成績でサイ・ヤング賞の投票で3位に入るなど通算150試合に登板し63勝39敗、防御率3.42をマーク。15年にはノーヒットノーランを達成するなどメジャーでも屈指の右腕として評価されていた。

 だが、怪我に苦しむシーズンも多かった。FAとなった2015年オフにはドジャースと3年総額4500万ドル(約50億円※当時のレート)で合意していたが身体検査の結果から健康面に懸念があるとされ、契約は急転白紙となった経緯もあった。

 31歳でメジャーリーグに挑戦した右腕を記事では「若い時期にイワクマがメジャーに挑戦していたら、どんな投球をしていただろかと考えたくもなる。そして、彼がキャリアの大半で悩まされた肩の怪我や身体の懸念がなかったら、NPBとMLBの両方でどんなことを成し遂げていたことだろうか」と、怪我に悩まされたことを悔やんだ。

 それでも、近鉄、楽天、マリナーズ、そして日本代表ではWBCでも好投を見せた右腕に「イワクマの素晴らしいキャリアを祝福する」と惜別のメッセージを送っていた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

CATEGORY