西武戦力外の野田、水口、永江は現役続行へ意欲「どこかで野球を」3度目通告の森越ら未定
今季7登板の國場「これから考えて決断をしていきたい」
西武は13日、野田昇吾投手、國場翼投手、水口大地内野手、永江恭平内野手、森越祐人内野手に、来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。野田、水口、永江は現役続行の意向を示した。
2015年のドラフト3位で入団した野田は貴重な左腕として2018年には58試合に登板してリーグ優勝に貢献。だが、昨季は23試合、今季はわずか3試合と登板を減らしていた。2015年ドラフト8位で入団した國場は今季7試合に登板し、防御率7.36の成績だった。
水口は2012年の育成ドラフト1巡目で入団。俊足を武器に2017年には56試合に出場したが、今季は7試合の出場に止まった。2011年のドラフト4位で入団した9年目の永江は今季1軍出場なし。
中日、阪神を経て、西武に加入した森越も今季の1軍出場はなかった。中日時代の2014年オフ、阪神時代の2019年オフと戦力外通告を受けており2年連続、3度目の通告を受けることとなった。
野田昇吾投手
「一番印象に残っているのは(自身)3年目のシーズンの交流戦の阪神戦で糸井さんに満塁ホームランを打たれ、多和田の勝ちを消してしまったことです。あれがなければ、あのシーズン、70試合ぐらい登板できなかったのではないかと思います。2018年は優勝した中で58試合投げましたが、あの時は本当に“投げさせていただいた”という感覚です。これからはトライアウトを受けるつもりです。ライオンズファンの皆さんには本当に感謝しています。5年間という短い期間ではありましたが、いい時も悪い時も応援していただきました。多くの方が自分の名前が書かれたタオルを掲げて応援していただきました。本当にありがとうございます。またどこかで野球を続けたいです。その時、またファンの皆さんにお会い出来たらうれしいです」
國場翼投手
「一番印象に残っているのは、1軍での初登板です。ブルペンからマウンドに向かうとき、レフトスタンドから力強い応援をいただきました。ライオンズファンの皆さんは本当に力強いな、と感じました。また、昨年の初勝利のシーンも印象に残っています。チームが優勝争いをしている中でマウンドにあがりましたが、あのような場面で使っていただいた監督、コーチの方々には本当に感謝しています。今後については、はっきり決まっていません。これから考えて、決断をしていきたいと思います。ファンの皆さんには5年間、成績を残すことができず申し訳ない気持ちです。ただ、自分が1軍の時も2軍の時も応援していただき、感謝しています」
水口大地内野手
「この試合のこのプレーが印象に残っているというより、球場で朝からみんなとアップをしたり、キャンプで一緒に過ごした時間が思い出です。僕自身はチームが勝ってくれたら、という想いでやってきました。それが今後無くなってしまうのがとても寂しいです。同期とは仲が良かったと思います。同期入団の2人、増田さんと侑司をこれからもずっと応援します。野球人としてプレーヤーにこだわりたいという想いはあります。8年間プレーさせていただいて、期待に応えられなかったという気持ちですが、スタメン、代走で出たときのファンの歓声が本当に力になりました。ライオンズファンにはこの感謝の気持ちをどう伝えたらいいかわかりません。思うようにプレーができず、悩むこともありましたが、ファンの方の声援でまた頑張ろう、という気持ちになることができました」
永江恭平内野手
「一番印象に残っているのはルーキーイヤーに出場した札幌ドームでの日本ハム戦です。9回1死満塁のピンチでヘルマンに変わってサードに入りました。最後に打球が飛んできて、そのまま三塁ベースを踏んで試合終了になりました。(当時3時間30分ルールというのを)忘れていて、そのまま(次の打席に備えて)走ってベンチに戻ろうとしたのが印象に残っています。そして2013年の初ホームラン。ベンチに帰ったら皆さんが本当に喜んでくれていました。うれしかったです。今後、ライオンズでプレーすることはなくなってしまいますが、ファンの方には『9年間応援していただき、本当にありがとうございました』と伝えたいです。今後は野球を続けていくことができればと思います」
森越祐人内野手
「チームが変わるたびにリセットする気持ちでやってきました。移籍してきて、キャンプはA班に呼んでいただき、一日一日頑張ろうと、持ち前の守備もアピールする気持ちでやってきました。渡辺ゼネラルマネジャーには、1軍に上がれない中でも『腐らずに一生懸命やってくれている』と声をかけていただき、その言葉がとてもうれしかったです。若い後輩たちが(自分のプレーを)見ていると思ってやってきました。今季は2軍でしたが、結果的に無失策で終われたことは良かったと思います。ライオンズは凄く明るく、1人ひとりの個性も強いと感じるチームでした。そして試合になれば、目の前の1球に集中し、相手を倒しに行くんだ、という雰囲気を感じました。今後については今は考えていません。次も『挑戦する』ということには変わりありませんが、ライオンズでの生活は終わってしまいますので、ファンの方には『今までありがとうございました』と伝えたいです」
(Full-Count編集部)