西武・辻監督「気になってしょうがない」 高橋光成の“発言”を知りたがった理由

楽天戦に先発した西武・高橋光成【写真:宮脇広久】
楽天戦に先発した西武・高橋光成【写真:宮脇広久】

7回自責点1の好投も「絶対先に点をやってはいけないという投球を」

■西武 3ー3 楽天(23日・ベルーナドーム)

 西武は23日、本拠地ベルーナドームで行われた楽天戦を延長12回、今季チーム最長の4時間21分の熱戦の末3-3で引き分けた。先発の高橋光成投手は7回6安打2失点(自責点1)の好投だったが、辻発彦監督の期待はもっと高いところにあった。

 決して恥ずかしい投球ではなかった。高橋は球威のあるストレートを軸にスライダー、カットボール、フォークを駆使。相手の先発で日米通算186勝を誇る田中将大投手に対し、勝るとも劣らない安定感を示した。両軍無得点で迎えた4回、2死走者なしから島内にバックスクリーンへ先制7号ソロを被弾。さらに、その後がいただけなかった。続く茂木にも二塁強襲安打を許すと、盗塁に捕手・柘植の悪送球が重なり走者は三塁へ。岡島にも右前適時打を浴び、この回2点を失ったのだった。

 7回103球。味方打線は7回に川越が起死回生の同点2点タイムリーを放ち、さらに田中将の暴投で勝ち越し。高橋を救援した平良が8回に伏兵・武藤に同点ソロを許し、白星を手にすることはできなかったものの、首位ソフトバンクを僅差で追う西武の勢いを感じさせる展開だった。

 試合終了後、辻監督は高橋の降板後のコメントの内容を知りたがった。「教えてよ。あいつがどういう風に今日の試合を振り返ったのか、俺は気になってしようがない」と報道陣に“逆取材”。高橋のコメントは概ね「4回のホームランを打たれた場面は、しのがなければいけないところでしたが、そこは切り替えて、その後の1点をしっかり抑えなければいけませんでした。5回からは仕切り直して、またリズムをつくることができたと思います」という内容だった。

リーグトップのチーム防御率、首位を視界にとらえているからこそ

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