“大混戦のパ”どこが抜け出す? 専門家が分析、首位西武は「今までの戦い方じゃない」
パ・リーグは首位西武から5位ロッテまで2.5ゲーム差でひしめく大混戦
プロ野球は29日から後半戦がスタートした。パ・リーグでは、いきなり西武が奪首。5位・ロッテまで勝率5割を上回り、2.5ゲーム差でひしめく大混戦となっている。現役時代に阪神、ヤクルトなど4球団で計21年間捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏は「10月までこの状況が続く可能性はある」と語る。
コロナ禍もあり各チームで離脱者が相次ぎ、万全の状態で後半戦に挑める球団はないと見ている。前半戦を首位ターンしたソフトバンクも栗原、上林、又吉、三森らが怪我で離脱するなど苦しいチーム状況。29日に首位から転落したものの、12球団No.1ともいえる選手層の厚さでカバーしている。
ここまでのパ・リーグの戦いぶりを野口氏は「近年まれにみる混戦とも言えるでしょう。コロナでの離脱者が出ないことを願っているが、こればっかりは分からない。パ・リーグの優勝争いは5チームで10月まで続く可能性はあります」と断言する。
そんな中でも、野口氏が注目しているのは首位に立った西武だという。開幕直後には山川、森と打の中心選手が離脱するも、今シーズンは盤石の投手陣で守り勝つ野球を体現している。エースの高橋、エンス、松本の先発陣に平良、水上、増田の“勝利の方程式”が盤石。前半戦は12球団トップの防御率2.51の数字を叩き出している。