“左対左は不利”のセオリー無視 DeNA三浦監督が代打・関根を送った根拠と閃き

DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】
DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】

「左投手を苦にしないこともありますが、それだけではない」

■DeNA 3ー0 巨人(22日・横浜)

 セ・リーグ2位のDeNAは22日、本拠地・横浜スタジアムで3位・巨人に3-0で零封勝ちした。要所で三浦大輔監督の采配が冴え、首位ヤクルトとの差を6ゲームに縮め、23日からの敵地・神宮球場での直接対決3連戦に臨む。

 2-0とリードして迎えた7回の攻撃だった。巨人4番手の左腕クロールに対し、1安打2四球で1死満塁と攻め立てると、三浦監督は途中出場の神里和毅外野手の代打に、左打者の関根大気外野手を指名した。ベンチにはまだ、右の大田泰示外野手、伊藤光捕手も残っていたが、「左対左は打者不利」のセオリーをあえて無視した代打策を繰り出した。

 背景には、関根が今季左投手に対して打率.360(50打数18安打)をマークしているという根拠(右投手には134打数30安打、打率.224)があった。三浦監督は「左投手を苦にしないこともありますが、それだけではない。関根自身の状態もいいですし、何か事を起こしてくれるのは関根だろうと思いました」と説明した。

 その関根はカウント1-1から、クロールのナックルカーブにタイミングを合わせ右飛。打球は風に押し戻され、犠飛にはやや浅いように思えたが、三塁走者の楠本泰史外野手がタッチアップから絶好のスタートを切って貴重な追加点を奪った。三浦監督は「多少浅かったが、関根がしっかり打ち、楠本がいいスタートを切ってくれました」としてうなずいた。

7回はエスコバーではなく入江を投入、これが8回に効く

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