新球場元年、日本ハムの9回は誰に託すのか 「守護神・伊藤大海」の“期待と課題”

日本ハム・伊藤大海【写真:荒川祐史】
日本ハム・伊藤大海【写真:荒川祐史】

伊藤は9月26日楽天戦で1点リードを守りプロ2年目初セーブ

「守護神・伊藤大海」は実現するのだろうか――。9月26日の楽天戦(札幌ドーム)、日本ハムが1点リードで迎えた9回のマウンドには伊藤がいた。1回を3者凡退2三振でプロ初セーブ。新庄剛志監督は、抑えの可能性について「いやー、どうでしょう。面白いっちゃ面白いですよね」とほほ笑んだ。

 伊藤は新人だった昨季は全23試合で先発登板して10勝。今季は開幕戦で救援登板してプロ初ホールドをあげると、その後は先発に回って2年連続2桁勝利をマークした。そして新庄監督の“救援テスト”により、ラスト2試合は9回のマウンドに上がることとなった。

 強く、空振りの取れる直球は魅力的。9回に登板した2試合計2イニングで無安打無失点、3三振を奪った。気持ちも強く、短いイニングではいつも以上に投球時に気合いを込めた声が鳴り響いた。

 今季はドラフト9位の北山の8セーブがチーム最多。石川直が6セーブ、堀が5セーブと続いた。「トライアウト」と位置付けた1年だったとはいえ、守護神としてのアピールに成功した選手がいたとは言い難い。伊藤が抑えとなれば、勝ちパターンの厚みは劇的に増す。しかしそれはもちろん、同時に計算できる先発が減ることにもなる。

伊藤、上沢、加藤が2年連続規定投球回クリアの“先発3本柱”

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