楽天・涌井秀章と中日・阿部寿樹のトレード成立 154勝右腕は19年目で初のセ・リーグへ
涌井「友達作りを柳に橋渡ししてもらい、新しい野球人生をスタートしたい」
楽天・涌井秀章投手と中日・阿部寿樹内野手の交換トレードが成立したことが15日、発表された。36歳の涌井は西武、ロッテ、楽天に続いてNPB4球団目、初のセ・リーグ所属となる。32歳の阿部は初のトレード。
涌井は楽天を通じて「4球団目なので、新しい友達作りを柳に橋渡ししてもらい、新しい野球人生をスタートしたいと思います。パ・リーグで18年やって、東北の皆さんの温かい声援は、味方になってなお温かく感じました。日本シリーズで対戦できるように頑張ります」とコメントを発表した。中日の柳は横浜高の後輩に当たる。
涌井は横浜高から2004年ドラフト1巡目で西武に入団。2014年にロッテにFA移籍し、2020年に金銭トレードで楽天に加入した。2007年、2009年、2015年、2020年と過去に4度最多勝に輝き、2009年には沢村賞を受賞している。
NPB通算で468登板で154勝143敗、37セーブ16ホールド、防御率3.57。今季は怪我もあり10登板で4勝3敗、防御率3.54だった。通算154勝はヤクルト石川の183勝に次いで現役2位。3球団での最多勝はNPB初だ。
阿部は明大、ホンダを経て2015年ドラフト5位で中日に入団。2019年に頭角を現し、129試合に出場。今季は自己最多133試合出場で打率.270、9本塁打、57打点をマークした。NPB通算では507試合打率.261、35本塁打、203打点。手薄な右打ちの内野手として活躍が期待される。
(Full-Count編集部)