巨人を自ら退団…陽岱鋼が過ごした「流浪の1年」 2か国で11HR、2試合で“登板”も

2021年まで巨人でプレーした陽岱鋼【写真:荒川祐史】
2021年まで巨人でプレーした陽岱鋼【写真:荒川祐史】

米独立リーグでプレーした後、豪州独立リーグに参戦中

 日本ハムと巨人でプレーした陽岱鋼外野手はこの冬、豪州で行われているウインターリーグに初参戦している。ブリスベン・バンディッツに所属し、主に右翼を守って中軸を打つ。巨人を退団して1年、陽が過ごした“流浪の1年”を振り返る。(成績は12月16日まで)

 陽は昨年、巨人で1軍7試合出場に終わり、オフには自ら自由契約となっての退団を選択した。オフはなかなか新たな所属先が決まらなかったものの、台湾メディアには「私には新しい刺激が必要。野球の道で、挑戦を続けます」と現役続行を示唆。2月になり、米独立リーグのアメリカン・アソシエーションに参加するレイクカウンティ・ドックハウンズに身を投じた。

 今季誕生した新球団で、最終的に残した成績は79試合で打率.260、9本塁打、35打点。さらに米国らしく、2試合でマウンドにも上がった。オフの選択が注目される中、今度は11月に開幕する豪州ウインターリーグに参戦。ブリスベン・バンディッツと契約した。かつては杉谷拳士内野手、中村勝投手と、日本ハムで陽のチームメートだった選手たちが在籍したチームだ。

 監督を務めるのは、夏にプレーしたレイクカウンティのベンチコーチでもあったデーブ・ニルソン氏。ここでも陽はチームの中核を担い、22試合に出場して打率.300、2本塁打11打点の成績を残している。本塁打を放てばベンチで先頭に立ってはしゃぎ、太陽のような明るさも健在だ。来年1月には36歳を迎える。野球人生はまだまだ、終わりそうにない。

【実際の動画】天を指さし生還の“セレモニー”も健在 2号本塁打を放ち大喜びの陽岱鋼

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