「懲罰とかじゃなくて」オリ1番打者の不自然な交代劇 中嶋監督が明かした理由

オリックス・中嶋聡監督【写真:矢口亨】
オリックス・中嶋聡監督【写真:矢口亨】

「1番・中堅」で出場した中川圭は4回の守備からベンチに下がる

■オリックス 5ー4 日本ハム(22日・ほっと神戸)

 オリックスは22日に行われた日本ハム戦(ほっと神戸)を5-4でサヨナラ勝ち。同点の9回に若月がプロ初のサヨナラホームランを放ち試合を決めた。劇的勝利に球場のボルテージが最高潮となるなか、試合後に中嶋聡監督が手綱を締める場面があった。

 4点ビハインドをひっくり返す逆転劇。首位オリックスの強さを存分に見せつけた一戦だったが、「1番・中堅」でスタメン出場していた中川圭は4回の守備からベンチに下がっていた。3回の第2打席では先頭打者として二塁打を放っていただけに怪我などアクシデントが心配されていた。

 だが、中嶋監督は序盤での交代劇に「まだ(本人と)喋ってないですけど。どういう意味を込めてかっていうのはちょっと思いますけど。守備でしょ。懲罰とかそんなんじゃなくて」と説明。2回に4失点した場面では、守備面で積極性を欠く場面があった。

 2回2死二、三塁から伏見が放った打球は中堅やや左に落ちる2点適時打となり、打者走者も二塁まで進塁を許す形に。再び二、三塁となり松本剛にも中前2点適時打を浴びたが、チャージをかけていればダイレクト捕球できた可能性もあった。

「今のまま、このまんまで流しても、というのがありますので。懲罰とかじゃなくチームの流れ変えるため選択しないといけない。せっかくの流れ止めるのは嫌なので、そこはちゃんとやっていきたい」

 2020年後半に1軍監督代行として指揮を執った時は2軍から昇格させ「無敵の中川」と、絶大な信頼を置いていた選手の一人だが「誰であろうと関係ない」とキッパリ。リーグ3連覇、連続日本一を狙うなか、少しのミスが命取りになることを指揮官は十分に理解しているからこそ。勝利に浸る暇もなく、すぐさま課題を明確にする。チームの強さが垣間見えた瞬間だった。

【実際の場面】中嶋監督も試合後に苦言 突然の交代の要因となった中川の守備

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY