阪神・岡田監督は「作戦に中途半端さがない」 坂口智隆氏が明かす“名将”のタクト
オリックス時代に岡田監督の下でプレーした坂口智隆氏
18年ぶりのリーグ優勝を目指す阪神は17日時点で、2位・広島に7ゲーム差を付け独走態勢に入っている。15年ぶりに復帰した岡田彰布監督の選手起用や采配がズバリ的中し、チームの雰囲気も変化した。オリックス時代に岡田監督の下でプレーした坂口智隆氏も、「考えがシンプル。選手としてはすごくやりやすかった」と、当時を振り返る。
今シーズンは守護神・湯浅を欠き、シーズン途中には近本が離脱、そして正捕手・梅野が左手首の骨折で今季絶望--。様々なアクシデントに見舞われながらも岡田阪神はセ・リーグで断トツの強さを見せている。Full-CountのYouTubeコーナー「坂口智隆の伸び代しかない!」では、坂口氏が岡田監督の凄さを明かしている。
坂口氏は、岡田監督がオリックスの指揮官を務めた2010~2012年に主に1番打者として起用され、最多安打、ゴールデン・グラブ賞を獲得。現役時代を思い出し「岡田監督は野球を知っている。選手に細かいことは言わないし、作戦に中途半端さがない」と指摘。ある時、監督室に呼ばれ、「お前にバントと盗塁のサインは出さない」と伝えられた秘話も明かしている。
印象的だったのは監督としての存在感だったという。「選手とはほとんど喋らない。一定の距離感、緊張感。これは絶対必要だと思う」。岡田監督と過ごした日々は、現役を引退した今でも鮮明に記憶に焼き付いている。