元DeNA戦士が異国で退場処分→2試合の出場停止 アウトに納得できず…審判に突進
メキシコでプレーする乙坂智が審判の胸を突き退場…2試合の出場停止が
メキシカンリーグの「レオネス・デ・ユカタン」に所属する元DeNAの乙坂智外野手が、9日(日本時間10日)の試合で退場処分を受けた。判定を不服として一塁塁審に突進。2試合の出場停止処分を科された。ファンは「彼の抗議が正しかった可能性が高い」と声をあげている。
8回2死一塁の場面で乙坂は二遊間へゴロを放った。遊撃手が捕球して一塁送球。際どいタイミングになったが、一塁塁審のマリオ・ビラビセンシオ氏はアウトと判定した。これに激高したビズカラ監督が猛抗議で退場処分を受けた。
次に怒りを表したのが乙坂だった。落ち着いた様子に見えたが、監督の退場でスイッチが入ったのか。ビラビセンシオ氏に突進して胸を突き、コーチに制止された。
中南米野球専門メディア「Beisbolpuro」は公式X(旧ツイッター)で「ユカタン・ライオンズに所属する日本人外野手のトモ・オトサカに対して2試合の出場停止処分が科された。日曜日の試合でマリオ・ビラビセンシオ塁審に対してスポーツマンシップに反する行為を行ったとして、メキシカンリーグは罰金処分も科した」と伝えた。これに対してファンは「そうしたの?」「滅多に噴火しない男が爆発した」「日本人がこうなるのは意外なことだ」とコメントを寄せた。
今回の騒動を受けて、同リーグは公式Xで「家族でも楽しめる環境作りの一環として、球場内外でリスペクトを持ってプレーすることを促進し、あらゆる種類の暴力を拒否する」と声明を発表している。
30歳の乙坂は横浜高から2011年ドラフト5位でDeNAに入団し、2021年まで在籍。以降はメキシコや米独立リーグでプレーしてきた。今季は「レオネス・デ・ユカタン」で36試合に出場、打率.293(147打数43安打)、OPS.754を記録している。