中日23歳は「モンスター」 場内騒然…青き“忍者”の超絶プレーが「鳥肌もの」
中日・田中は4回、ディレイドスチールを阻止する好判断
■中日 2ー1 広島(6日・バンテリンドーム)
味方も驚くスーパープレーに本拠地が沸いた。中日・田中幹也内野手は6日の広島戦(バンテリンドーム)で、捕手からの送球を前進しながらハーフバウンドで処理。相手のダブルスチールを察知して進塁を許さなかった好判断に、「マジでエグい」「鳥肌ものの素晴らしいプレー」とファンの絶賛が止まらない。
1-0で迎えた4回2死一、三塁。広島は一塁走者の小園がスタートを切ると、加藤匠馬捕手はすかさず二塁へ送球した。そこで、三塁走者の坂倉がディレイドスチールを仕掛けた……はずだった。しかし、広島の狙いをいち早く察知したのが、田中だった。
加藤の送球に前進してハーフバウンドで処理すると、小園を目で牽制。そして、坂倉が少し飛び出していることに気づくや、すかさず三塁へ送球し、ホーム突入を阻止した。先発の梅津晃大投手は二塁にランナーが来ていることを指示しており、田中の視野の広さがよく分かるプレーだった。広島のディレイドスチールは失敗に終わり、最後は梅津が打者を三振に仕留めてピンチを切り抜けている。
DAZN公式X(旧ツイッター)が「一瞬の判断力」と題して田中の好守を投稿すると、ファンも続々と反応。「守備で飯が食える」「野球IQが高すぎる」「マジで忍者」「モンスターだわこれは」「梅津がびっくりしながらセカンド指さしてるのが可愛いけど、それが普通のリアクションだよね」などとコメントが寄せられた。
東海大菅生、亜大を経て2022年ドラフト6位で入団した23歳。昨年は右肩脱臼の影響で1軍機会はなかったが、今季は69試合に出場。二塁のレギュラーの座を掴んでいる。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、守備全般の貢献度を表す「UZR」は5日時点で12球団2位の高数値。データ面からも守備力の高さを証明している。