近藤健介が月間MVP　6月は驚異の打率.413＆7HR…3冠王の期待も「勝手に思ってて」

パ野手部門は柳田、栗原に続き、ソフトバンク勢が3か月連続でジャック

　日本野球機構（NPB）は9日、6月度の「大樹生命月間MVP」を発表した。パ・リーグ投手はリバン・モイネロ投手、野手は近藤健介外野手で、ともにソフトバンク勢が選出された。モイネロは初受賞、近藤は2023年8月度以来で、日本ハム時代を含めると3度目の受賞となった。パ・リーグの野手部門は3、4月度の柳田悠岐外野手、5月度の栗原陵矢内野手に続き、ソフトバンク勢が3か月連続での受賞となった。セ・リーグは投手部門で広島の大瀬良大地投手、野手ではDeNAのタイラー・オースティン外野手が選出。ともに3度目の受賞となった。

　近藤は6月の月間成績が打率.413、7本塁打、23打点で、打撃主要3部門で全て12球団トップ。出塁率.516、OPS1.290も光った。みずほPayPayドームで会見に臨んだ近藤は「春先もそれなりに数字は出ていたけど、感覚的に少しずれがあった。6月くらいからようやく練習でのバッティングが試合で出せるようになったかなと思う」と振り返った。

　6月12日のヤクルト戦（みずほPayPayドーム）では、守備中に右手を痛めるアクシデントがあった。「パフォーマンスが落ちると思っていました」と当時の思いを明かしたが、打棒が衰えることはなかった。「力が入る過ぎると、動きの部分にイレギュラーが発生してしまうので。上手く力が抜けて、いい方向にいったのかな」と“怪我の功名”を強調した。

　8日現在で、打率.341はリーグトップ、13本塁打はトップタイで、47打点はトップの山川穂高内野手に3打点差の2位と、ここまで3冠王を狙える位置につけている。偉業に関しては「今はまだ6月が終わったばかりなので。よく言われますけど、『勝手に思っててください』っていう感じです。自分は意識していないので。周りが言うなら好きにどうぞって感じ」とざっくばらんに語り、報道陣を笑わせた。

　今季先発に転向したモイネロは、6月の月間成績がリーグトップの防御率0.67、トップタイの3勝（0敗）だった。シーズンを通しても5勝2敗、防御率1.61はリーグトップと出色の数字を残している。

　ここまでの成績については「正直ここまで上手くいくと思っていなかった」と本音を口にした。印象に残った試合には6月7日のDeNA戦（横浜スタジアム）を挙げ、「（プロ初となる）ヒットを打つことができたので。できれば2本打ちたかったね」と笑みを浮かべていた。

（Full-Count編集部）