中日・根尾昂が抱える明確な“穴” 防御率2.59も遠い1軍昇格…2軍最悪の「11.5」

中日・根尾昂【写真:町田利衣】
中日・根尾昂【写真:町田利衣】

根尾昂は2軍で4勝2敗、防御率2.59の好成績も…

 中日・根尾昂投手が26日に杉本商事バファローズスタジアム舞洲で行われたウエスタン・リーグ、オリックス戦に先発し6回5安打無失点と好投。勝ち負けはつかなかったが、今季は2軍戦で11試合に先発し4勝2敗、防御率2.59と安定した成績を残している。1軍に呼ばれてもおかしくない成績ではあるが、制球面での不安も露呈している。

 根尾はここまで11試合で59回を投げて、被本塁打は1本のみと力強い投球を示している。その一方で、33四死球(29四球、4死球)は50イニングを投げている投手のなかではワーストに並ぶ数字となっている。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、対戦打席のうちで与四球を出した割合を示すBB%は「11.5」で、こちらも50イニング以上投球のなかではリーグワーストの数字となっている。

 根尾はここまで1軍では今季2試合に登板して0勝0敗、防御率5.79の成績。5月16日の阪神戦を最後に1軍のマウンドには上がっていない。

 SNS上にはファンから「甲子園で投げてほしい」「1軍マウンドいけるんちゃう」「1軍にいてほしい」と昇格を望む声があがっているが、「相変わらず四球が多い」「四球は出すけど試合作るタイプ」「四球なくせたらもっといい」などと“課題”を指摘するコメントも寄せられていた。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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