“下積み”はバックダンサー 晴れ舞台で躍動…初公演は「足ガクガクでした」
「BsGravity」連載…第8回は「YUIKA」
オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成11年目を迎える。今季は新たな“挑戦”をスタートさせ、「BsGravity(ビーズグラビティ)」として躍動。メンバーは「BsGirls」9人と「BsGuys」5人の男女混成14人でスタジアムをさらに沸かせている。第8回は今季が1年目のパフォーマー「YUIKA」に話を聞いた。
お気に入りの衣装がYUIKAを、さらに輝かせる。「私はGirlsの中で唯一のロングパンツ衣装なんです。オーディションに合格したタイミングで決めていただきました。私自身、この衣装をすごく気に入っています。かっこいい衣装を選んでもらって嬉しいです」。ロングパンツに決まった瞬間に「こっち(かっこいい)の路線で行こう!」と心を決めたという。
憧れだった「BsGravity」に新加入し、充実の日々を送っている。「1番最初、球場でパフォーマンスをするとなった時に……。もう、足がガクガクでした」。苦笑いで思い出す春先だが、秋になった今では堂々と胸を張る。
「メンバーの皆さんが本当に優しくしてくださるので、すごく安心しています。なにより、自分の中でだんだん楽しんでパフォーマンスができるようになって、少しずつ緊張が溶けてきました。とにかく、楽しんで踊れるようになってきましたね」
「わからないことがあったら、先輩がすぐに助けてくださいます」
YUIKAは学生時代「ダンスの専門学校に通っていた」という。在学中は「いろんなアーティストさんのバックダンサーをさせていただいていました」と“下積み期間”を過ごした。陽の目を浴びるようになった今だが「わからないことがあったら、先輩がすぐに助けてくださいます」と感謝する日々だ。
加入1年目だからこそ、少しだけ困ったこともあった。「BsGravityは(今年で)11年目のグループなので、元々の曲がすごく多くて……。全部を覚えるのが大変だなと。歴代の方が築いてくださって今があると感じています」。伝統を体に染みつかせる。
同期には「BsGuys」の5人もいる。「頼りになります。私が(踊りの振りが)わからなくなっていても、先輩より早く気づいて助けに来てくれたりすることもあります。あと……。『重たいものなら任せて!』みたいな力仕事も、率先してみんな動いてくれるからありがたいです」。新体制で、切磋琢磨を続ける。
(真柴健 / Ken Mashiba)