巨人29歳が「MVP級の働き」 “チーム3冠”&リーグ1位の.994…8年目の躍動「凄い記録」

巨人・吉川尚輝【写真:矢口亨】
巨人・吉川尚輝【写真:矢口亨】

吉川尚輝は8年目で初の全試合出場…打率、安打数、盗塁でチーム1位

 巨人・吉川尚輝内野手が、入団8年目にして初の全試合出場を果たした。全143試合に二塁で先発出場してチームトップの154安打、打率.287、12盗塁をマークした他、二塁の守備率.994はリーグトップ。走攻守すべてで躍動した29歳に「MVP級の働き」「優勝の原動力」「尚輝がいなかったら終わってた」とファンは声を寄せている。

 吉川は今季最終戦だった2日のDeNA戦(東京ドーム)に「3番・二塁」で先発。初回の守備に就き、その裏の打席で代打を送られて退いた。8年目で初の全試合出場となった。打線では主に2番か3番を担い、守備では全て二塁で先発出場。4年ぶりリーグ制覇の立役者となった。

 その貢献度も際立つ。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標「WAR」は4.2。岡本和真内野手の5.0に続いてチーム2位だ。守備全般での貢献を示す指標「UZR」は二塁手で6.4。2位は中日・田中幹也内野手の2.7で、リーグ断トツの数値を記録している。

 優勝に大きく貢献した29歳の活躍を、ファンも喝采。SNSには「MVPでもおかしくないよ」「素晴らしい」「凄い記録」「もっと評価されるべき」「GG賞は吉川尚輝」「GG賞は確定」「めちゃくちゃ価値ある」「鉄壁の守備」とコメントが並んだ。ポストシーズンでの活躍も期待される。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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