3位に謝罪も…三浦監督が手にした「収穫」 CS“前哨戦”で見据えた“異例の采配”

阪神戦の指揮を執ったとDeNA・三浦大輔監督【写真:町田利衣】
阪神戦の指揮を執ったとDeNA・三浦大輔監督【写真:町田利衣】

セレモニーでは謝罪「悔しい3位という結果になってすみませんでした」

■阪神 3ー1 DeNA(3日・横浜)

 DeNAは3日、横浜スタジアムで行われた阪神戦に1-3で敗れ、ホーム最終戦を白星で飾れなかった。12日からのクライマックスシリーズ(CS)前哨戦ともなった一戦。三浦大輔監督は「収穫もあった」と強調した。

 雨が降る悪コンディションの中、先発のケイが5回6安打3失点(自責2)。それでも後を受けた上茶谷、中川颯、堀岡がいずれも走者を出しながら無失点でしのいだ。

 阪神打線が9番から始まる8回には、下手投げの中川颯を「あえて左が並ぶところでいってもらいました」。代打小幡に四球を与えたが、近本を中飛、中野を三邪飛、最後は島田を右飛。左打者4人に快音を許さなかった。詳細は明かさなかった指揮官だが「良かった点、悪かった点と収穫はあった」とうなずいた。

 2日に3位が確定。3年連続となるCSは、甲子園で幕が開ける。今季の阪神戦は11勝12敗1分け、聖地では4勝5敗とほぼ互角。突破口を開くための術を探している。この日は宮崎や佐野らレギュラー組を早めに交代させ、これまで出場機会が限られていた選手らを積極起用。「いつでもCSにいけるようにしてもらうためにも、残りの3試合を使っていきます」と先を見据えた。

 試合後のセレモニーでは3万3761人の大観衆に「残念ながら皆さんの期待に応えることができず、悔しい3位という結果になってしまいすみませんでした」と頭を下げた三浦監督。「もう一度、ここ横浜スタジアムで試合ができるように、12日から始まるクライマックスシリーズを勝ち上がってきます」と宣言すると、割れんばかりの大歓声に包まれた。その言葉を現実のものにするためにも、まずはこの日の収穫を手に阪神に立ち向かう。

(町田利衣 / Rie Machida)

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