「男女混成ってどうなんだ?」 当初届いた“声”…跳ねのけ手にした「かっこいいじゃん」

「BsGuys」のIBUKIさん【写真:北野正樹】
「BsGuys」のIBUKIさん【写真:北野正樹】

「BsGravity」連載…第12回は「IBUKI」

 オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成11年目を迎える。今季は新たな“挑戦”をスタートさせ、「BsGravity(ビーズグラビティ)」として躍動。メンバーは「BsGirls」9人と「BsGuys」5人の男女混成14人でスタジアムを熱く沸かせた。第12回はパフォーマーを務める「IBUKI」に話を聞いた。

 自身を「末っ子キャラ」と表現するIBUKIだが「自分から甘えに行かなくても、みんなが優しく接してくれる。とても助かっています」とメンバーに感謝の心を忘れない。

 今季から加入した「BsGuys」のメンバーとして、IBUKIも鍛錬を積んだ。「(楽曲など)女性らしさの方が結構強い部分もあるので、いかに男らしく見せるのか。そういうことも考えながら、踊るように心掛けています」。しっかりとした口調で言葉を紡ぐ姿には“ギャップ”さえも感じられる。

 BsGravityを志した理由は「小さい頃から野球を見るが好きだったんです。ダンスに関係した仕事をしたいなと探していた時に、男女混合になるタイミングでした。野球が好きですし、ダンスもとても大事なもの。2つが同時にできると考えた時に『ここがチャンスだな』と感じたんです」。

「どうしても入る前は『男女混成ってどうなんだ?』という声も結構多かった」

 小学2年生からヒップホップダンスを習うなど、豊富な経験がある。「小学生の頃は剣道にも熱中していました。ただ、中学や高校に進学する際に『ダンスを続けたい』という気持ちが強くなったんです。熱中して、どんどんダンスの世界に流れ込んでいった感じですね」。夢中になったからこそ、今も胸を踊らす。

 加入当初に抱えていた不安も、今はない。「どうしても入る前は『男女混成ってどうなんだ?』という声も結構多かったんですけど。ファンの皆さんが温かくて、今は『かっこいいじゃん』という声もいただけます。すごく大きな存在です」。にこやかに会釈する姿も愛嬌がある。

「BsGravityを通して、自分のダンサーとしての能力はもちろん、トーク力も磨きたいです。話すのがちょっと苦手なもので……。成長していきたいですね」密かな野望に向かって、邁進していくだけだ。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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