菅野智之を待つ「3年85億円」 5、6球団の争奪戦か…来季36歳も米記者断言「問題なし」

巨人・菅野智之【写真:矢口亨】
巨人・菅野智之【写真:矢口亨】

MLB公式サイト・モロシ記者は2年62.1億円、3年85.4億円の大型契約を予想

 巨人から海外フリーエージェント(FA)権でメジャー移籍を目指す菅野智之投手が、米メディアから熱い視線を浴びている。MLB公式サイトのジョン・モロシ記者はメジャー5、6球団が獲得に乗り出し、2年4000万ドル(約62億1300万円)、3年5500万ドル(約85億4300万円)の大型契約を結ぶ可能性を指摘した。

 菅野は来季が36歳シーズン。オールドルーキーとして海を渡ることになるが、モロシ記者は複数年契約で迎え入れられると予想する。「2年4000万ドルか、3年5500万ドルの契約か。そんなところだと思います。35歳ですが、彼は複数年契約に値する投手。本当にいい投手だし、チームも国際経験をたくさん積んでいることを認めていると思う。非常にプレッシャーのかかる巨人でプレーしていることをメジャーの球団も知っている」と高く評価。菅野に関しては、年齢は「ノープロブレム(問題ない)」と断言した。

 モロシ記者は例年、メジャーのストーブリーグを第一線で取材する。菅野に「とてもフィットするチーム」として挙げたのがジャイアンツだ。今季はナ・リーグ西地区4位と低迷し、チーム防御率4.10はリーグ10位(全体19位)。今季、規定投球回に到達したのはエースのローガン・ウェブのみで、昨季のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネルはオプトアウト(契約破棄)権を行使してFAに。名門復活へ先発投手陣の再建が欠かせない。「ジャイアンツは投手を増やしたがっている。もし、スガノが西海岸のチームを希望するならジャイアンツはとてもフィットする。最有力のチームだと思います」と続けた。

取材に応じたMLB公式サイトのジョン・モロシ記者【写真:小谷真弥】
取材に応じたMLB公式サイトのジョン・モロシ記者【写真:小谷真弥】

 モロシ記者は菅野がエースとして参戦した2017年WBCを現地で取材。ポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指した2020年オフも精力的に取材をしてきた。菅野と重ね合わせる日本人投手がいる。メジャーで日本人3位の通算79勝を挙げた黒田博樹だ。「ヒロキ・クロダに似ていると思う。彼もキャリア後半(33歳)でメジャーに来た投手ですが、MLBで本当に良いキャリアを送ったと思います。スガノも本当にいい投手。冷静さ、ピンチでの投球はとてもいい。安定したスプリットを持っている。大きなインパクトを残すと思いますよ。活躍したとしても私は驚きません」。長年追ってきた菅野のメジャー挑戦を、米敏腕記者も心待ちにしている。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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