巨人ブレーク左腕を待つ2年目のジンクス OBが考える払拭法「ぐにゃぐにゃ」

巨人・井上温大【写真:イワモトアキト】
巨人・井上温大【写真:イワモトアキト】

左腕・井上は昨季8勝とブレーク、高橋尚成氏が“2年目”へアドバイス

 巨人で左のエース候補と期待されるのが井上温大投手だ。プロ5年目の昨季は25試合登板して8勝5敗、防御率2.76とブレーク。4年ぶりのリーグ優勝に貢献し、11月の第3回WBSCプレミア12では侍ジャパンにも選出された。

 今季は15勝を挙げた菅野智之がメジャー挑戦。戸郷翔征、山崎伊織らとともに先発ローテーションでのフル回転が求められるが、いわゆる「2年目のジンクス」は? 巨人、メジャーリーグなどで活躍した高橋尚成氏が、自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」でジンクス打破のポイントを語っている。

 高橋氏は1年目の2000年に9勝6敗、防御率3.18と好成績。2年目の2001年も9勝を挙げたが、この年は規定投球回をクリアできなかった。高橋氏の2年目のジンクスの原因は、はっきりしていた。「もう一回、頑張ってやろうっていう気持ちで、体のケアをしなかったんです。トレーニングの方を一生懸命にやったんです。そしたら、1年目に残っていた疲れがもろに背中とか肩に出たんです」。

 そこで学んだのが通算224勝を挙げた工藤公康氏の教えだった。当時は巨人でチームメート、大先輩だった。

「背中の張りだったり、肩甲骨周りの筋肉だったりっていうのを“ぐにゃぐにゃ”にほぐす(と言っていた)。工藤さんはそれをやらないと1年間持たないって言うので。2年目が終わった後から、そこを重点的に治療して、もう背中周りから肩周りから股関節からぐにゃぐにゃにして、トレーニングにうつったら、3年目からまた普通の自分の体に戻っていったというところもある」。

 3年目の2002年には自身初の2桁となる10勝を挙げ、防御率3.09。2年ぶりの日本一にも貢献した。「1軍で投げる時はグッと入り込んでいる。集中力もそうだし。そういうところの張りとか慣れだとか、そういうのを改善していけば、十分2年目のジンクスっていうのはなく終わるんじゃないかなと思います」。将来の左のエースと期待される井上へ助言を送っていた。

【実際の映像】2年目のジンクスには「ぐにゃぐにゃ」? 巨人OBが語る”払拭方”

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