鷹・山川穂高、リチャードの移籍に言及「打つと嬉しい。弟分みたいなもん」

昨オフはリチャードが自ら「変わりたいです」
電撃トレードを“師匠”はどのように受け止めたのか。ソフトバンクの山川穂高内野手が13日、取材に応じ、12日に巨人へのトレード移籍が決まったリチャード内野手に言及した。同じ沖縄出身。プロ入り後から自主トレをともにしてきた愛弟子とは、移籍が決まった後に電話で話したことを明かした。
リチャードとの電話は「えーい、おっつー」と5秒で終わったという。これについて山川は「今更、『頑張れよ』とか、あいつに言うのって違和感がある。もうツンデレもいいとこの絡みをし続けてきたんで。あいつは構うと寄ってくるんでね。突き放さないとね」とジョーク交じりに語った。
新天地に移ったことを「トレードっていうのは、大変チャンスになりますよね。プロ野球選手っていうのは出てなんぼですし、ポジション9個しかないんで」と言及。さらに「ちょっと(岡本)和真が怪我したのはあると思うんですけど、そうやって必要とされてるとこに行って、ホームラン打ってるっていう。それ自体はやっぱり、リチャードが打つと嬉しいですよね。弟分みたいなもんですから」と語った。
リチャードは13日に「7番・三塁」でスタメン起用され、5回の第2打席に移籍1号を放った。山川は「いいスタート切れたと思うんで、ここからが本当の真価が問われるというところになる」と助言。別々のチームになっても「いちファンとして応援しています」「両リーグでバンバンホームラン打って、球界を盛り上げていければ一番いいのかなと思います」と、やはりエールも忘れなかった。
山川はリチャードがプロ1年目のオフに知人を通じて知り合い、合同自主トレを行うことになった。2023年オフに西武から国内FA権を行使してソフトバンクに移籍。同じユニホームに袖を通すことになった。昨オフにはリチャードから「変わりたいです」と、強い決意で改めて“弟子入り”を志願していた。「胃がめっちゃ痛い時がありましたね。『俺、胃潰瘍かな』とか思いましたけど……」と振り返るほど、山川のもとで過酷な日々を過ごした。
リチャードはトレードが発表された12日、球団を通じて「8年間、良いことも悪いことも経験してきて、心が折れそうになったこともありますが、ファンの皆さんの声援で立ち上がって頑張ることができました。チームが変わっても、僕はこれからも砂川リチャードなので、引き続き応援してくれたら嬉しいです」とコメントしていた。セ・リーグに移籍し、新天地で奮起を目指す愛弟子を、これからも見守っていく。
(Full-Count編集部)
