体の重心、筋肉の偏りをなくすには? プロ10年大怪我なし…「やって良かった」“逆の習慣”

オリックス・廣岡大志が子どものころから心掛けていた「左右対称」
プロ野球の世界でプレーする選手たちは、子ども時代をどのように過ごしたのか? 持って生まれた才能やセンスだけでは得られないものがある。現在、オリックスで活躍する廣岡大志内野手は「偏った動きをしないことを意識していました」と、自身の経験を口にする。
廣岡は智弁学園からドラフト2位でヤクルトに入団し、ルーキーイヤーの2016年にはプロ初打席初本塁打の鮮烈デビューを飾った。その後は巨人、オリックスと3球団を渡り歩き、プロ10年目の今季は主に1番打者としてチームを牽引している。
野球を始めた小学生から意識してきたのが「左右対称というか、両方の動きをすること」だった。自身は右投げ右打ちだが、時間を見つけては左で投げたり打ったりを繰り返していたという。ベースランニングでも三塁方向から走ることもあった。
「子どもの時は明確な根拠があったわけではないですが、今振り返ると『やってて良かった』と思います。どうしても長く野球をやっていると体の重心、筋肉の付き方は偏ってしまう。片方やれば逆の動きもいれる。そういう癖はつけておいたほうが良いかなと思います」
また、廣岡はここまでの野球人生のなかで大きな怪我を負うことはなかったという。子どもの頃は缶蹴りや木登りといった遊びをして外で過ごすことが多く、「野性的というか、本能のまま遊んでいました」と振り返る。山や川など自然のなかで遊び、触れ合うことで身体能力が向上したということだろう。
あくまでも個人の考えとして「高い所から飛び降りたり。これ以上やると怪我をする、その寸前がわかるというか。遊びの中でたくさん体を動かすことで、怪我をしない体になったかもしれませんね。今の時代はおススメできませんが(笑)」と振り返っていた。野球が上達し、長く続けるヒントは、グラウンド以外にもたくさんある。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
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