戦力外から2年…中日29歳が証明した“才能” リーグNo.1数値が示すタイトルの可能性

攻守で存在感を見せる29歳
戦力外を経て、新天地で復活の兆しを見せている。中日の上林誠知外野手は、16日の巨人戦で2本塁打を放つ活躍を見せるなど、加入2年目の今季は38試合に出場し打率.266の成績を残している。守備力も高く、レギュラーとして試合に出場し続ければ、ゴールデン・グラブ賞の候補にもなりそうだ。
株式会社DELTA(https://1point02.jp/)の算出では、上林のUZRは17日終了時点で「2.8」(左翼1.6、右翼1.2)。規定イニングを守ったセ・リーグの外野手ではトップとなっている。守備範囲(RngR)も3.8の高数値だ。
UZRは相対的な指標のため、年を跨いだ比較は難しいが、上林がソフトバンクで出場機会を得ていた2017年は9.0、2018年も11.8と高い数字を稼いでいた。
同リーグの左翼手では、前川右京(阪神)、佐野恵太(DeNA)、ドミンゴ・サンタナ(ヤクルト)らレギュラー選手の指標が低いということもあって、上林に高い数値が出ているという側面もある。
打撃では、規定打席到達者では打率は岡林勇希外野手と並んでチームトップで、中軸を任されている。まだ29歳。中日でもう一花咲かせられるか。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。