2年間で1軍ゼロも…新庄監督も絶賛した右腕 メジャー復帰目指す32歳が掴んだ“新天地”

日本ハム在籍時のジョン・ガント【写真:荒川祐史】
日本ハム在籍時のジョン・ガント【写真:荒川祐史】

米独立の4先発で防御率1.71、K%は35.5%と圧倒

 ロイヤルズは18日(日本時間19日)、米独立アイランドリーグのロングアイランド・ダックスに所属するジョン・ガント投手の契約を買い取ったと、米移籍大手メディア「MLBトレード・ルーマーズ」が伝えた。ガントは日本ハムを退団して約2年、再びメジャーの舞台を掴むチャンスを手にした。

 身長193センチ、体重90キロのガントは2016年にブレーブスでメジャーデビュー。その後カージナルスに移り、2018年には114.0回で防御率3.47、2019年は中継ぎで64試合に投げ自己最多11勝(1敗)、防御率3.66を記録した。2021年にツインズに移籍し、同年オフにFAに。日本ハムと契約を結んだ。

 入団が決まり、新庄剛志監督は「これ、本当にウチに来てくれるの? 凄いピッチャーだね。YouTubeで彼の映像みて、思わず『いいね!』押しちゃいそうになったよ」と絶賛したほど期待値は高かった。しかし、右肘を負傷して一時帰国。同年の支配下選手で一度も1軍でプレーできなかったのはガントだけだった。

 オフに大幅減俸の上で契約を延長したが、2年目の2023年も右肘を負傷。6月30日に自由契約となった。NPBでは1軍登板ゼロ、2軍でも3登板で0勝2敗、防御率6.52と全く結果を残せなかった。今季は米独立のロングアイランド・ダックスでプレー。4先発で防御率1.71、三振奪取割合35.%と好投を見せていた。

「MLBトレード・ルーマーズ」は「もちろん、独立リーグのレベルはメジャーとは大きく異なるが、それでもこの支配的な内容は、今週末にセス・ルーゴとコール・ラガンズが故障者リストに失ったロイヤルズにとって、先発投手の層を厚くするために注目するには十分だった」と獲得の背景を推察した。果たしてガントは4年ぶりのメジャー復帰となるだろうか。

(Full-Count編集部)

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